椎間板ヘルニア
2020年09月21日カテゴリ|診察
こんにちは。
松井山手動物病院です。
急に涼しくなりましたね。
急激な気温の変化で体調を崩しやすいので、皆さんご注意くださいね!
秋といえばサンマが好きなんですが、今年は本当に不漁のようですね。。。
スーパーに行っても生サンマを全然見ない(;’∀’)
あっても高くてなかなか気軽に手がだせなそうですが。。。。(/ω\)
悲しい限りです。。。。
さて、急に話が変わりますが(笑)
当院では色んな手術を行っています。
一般的な不妊手術、歯科処置の他に神経外科、軟部外科、整形外科も行っています。
今回は神経外科のお話です(^^)/
その子は、4歳のまだまだ若いダックスの女の子Fちゃん。
ソファから落ちた時に背中から落ちてしまってから、後ろ足がふらつくと来院されました。
各種身体検査、レントゲンから胸腰部椎間板ヘルニアと暫定診断しました。
胸腰部椎間板ヘルニアにはグレードがあります。
グレード1:神経学的異常はなく、痛みのみ。
グレード2:後肢の不全麻痺。ふらつきながら歩ける。
グレード3:後肢の不全麻痺。補助で立つことはできるが、歩けない。
グレード4:後肢の麻痺(後ろ足は動かせない)。痛みの感覚はある。
グレード5:後肢の麻痺。痛みの感覚はない。
Fちゃんは、グレードとしては3に近い2でした。
椎間板ヘルニアの治療は大きく分けて2種類。
➀内科:安静!!ケージレスト!!!
②外科:片側椎弓切除術など
治療はグレードに合わせて使い分けます。
ちゃんとした治療を行ったうえでの改善率は、
グレード1~2:内科 約90%
外科 約90%以上
グレード3~4:内科 約50%
外科 約90%以上
グレード5:早急な外科的介入が必要。
外科 約50%以下
となっています。
グレード2だったFちゃんはまずは安静にて治療を開始しました。
が、、、、、その日の夕方、全く立てなくなったとのこと。。。。
再度来院してもらい、診てみると、、、、、
グレード4!!
一気に症状が進行していました。。。。
こうなると手術を考えなくてはいけません。
MRI検査を行い、ヘルニアが起こっている場所を特定し手術となりました。
が、Fちゃん手術直前には痛みの感覚もないグレード5になっていました。。。
それだけ神経の損傷が大きかったということです。
↑手術中の写真。
神経の色は悪くなかったので、できうる限り椎間板物質を取り除き手術終了。
さて、手術翌日からリハビリ開始です!
手術で脊髄の圧迫は取れているので、リハビリで機能回復を促します。
そうすると、手術後10日目には後ろ足が動き出し、その数日後にはふらつきながら歩けるようになりました(*^^)v
手術後1か月で走れるくらい回復しています!
良かった♪
最近はダックスの飼育頭数が昔に比べて減っているので、そこまで多くはないですがトイプードル、柴犬にも椎間板ヘルニアは起こります!
『後ろ足が急に動かなくなった!!』
そんな時は早くに病院に受診してくださいね!!!
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
地域の皆様にとって、信頼・安心できる病院に。