犬のBNP検査について|血液検査で心臓病を早期発見!
2026年01月07日カテゴリ|コラム
犬のBNP検査について|血液検査で心臓病を早期発見!
「心雑音があるといわれたけど、心臓病なの?」
「BNPという血液検査をすすめられたけど、どんな検査?」
「心臓病を早く発見するための検査は何がある?」
このような疑問をお持ちの飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
犬の心臓病は、初期の段階では症状がでない場合が多く、気がついた時にはかなり進行していることも。
今回は心臓病の早期発見や治療判断のために行われている、「BNP検査」についてお話しします。
ぜひ最後までお読みいただき、心臓病を早期に見つけるヒントとしてお役立てください。
BNPとは何か?
BNPの正式名称は脳性ナトリウム利尿ペプチドといいます。
BNPは心筋が伸びて負担がかかった時に血液中に放出されるホルモンです。
血液中の数値が高いほど、心臓に負荷がかかっている状態です。
心臓の病気の有無や進行度、治療の効果などを客観的に示す値として用いられます。
血液検査で評価できるため、手軽に心臓へのストレスを評価することができます。
BNP検査でわかることは?
BNPの検査により以下のことがわかります。
心臓への負担
心臓病により心筋に負担がかかると、BNPは上昇します。
現在どれくらいの負荷が心臓にかかっているのかを評価するのに役立ちます。
心臓病の早期発見
症状がなくても、心臓病のリスクを早期に発見することができます。
健康診断の際に、検査を活用すれば、症状が出る前に病気を見つけて治療を行うことができます。
治療の効果判定
心臓病に対しての治療が効いているかどうかを、判断することにも用いられます。
数値が安定していれば、治療の効果がでていると判断でき、数値が上昇していれば、内服などの治療方針を見直すきっかけになります。
BNPが高くなる原因は?
犬のBNPが上昇する主な原因は以下になります。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁と呼ばれる左心房と左心室を隔てる弁の閉まりが悪くなる病気です。
初期は無症状ですが、進行すると
- 咳
- 疲れやすくなる
- 呼吸困難
などの症状がでます。
早期に発見し、治療を行い進行を遅らせることが重要です。
拡張型心筋症
拡張型心筋症とは、大型犬に多く、心臓が正常に収縮できなくなる病気です。
心臓の筋肉が薄くなり血液を全身に送れなくなります。
肺高血圧症
肺高血圧症とは、心臓から肺への血管の血圧が高くなる病気です。
失神やお腹に水がたまるなどの症状がでます。
進行性の病気で完治は難しく、緩和治療が中心となります。
心臓病以外でもBNPは上がる?
心臓病以外の疾患でもBNPは上昇することがあります。
BNPが上昇する心臓病以外の疾患は以下のようなものがあります。
- 腎機能の低下
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 強い炎症
また、心臓病があってもBNPが上昇しないこともあるため、あくまでBNP検査は補助的に行い、次の検査に繋げることが重要です。
BNPはどんな時に検査するべき?
以下のような症状・状態の時はBNP検査をおすすめします。
- 咳が増えてきたとき
- 疲れやすいとき
- シニア期の健康診断
- 心雑音・不整脈を指摘されたとき
- 心臓病の治療をしているとき
症状が出る前の段階や、症状があっても心臓病によるものなのか区別がつかない場合にBNP検査は有用です。
BNPが高かった場合は?
BNPが高かった場合は必要に応じて以下の検査を行います。
- 超音波検査
- レントゲン検査
- 心電図検査
- 血圧測定
血液検査でBNPが高かった場合でもすぐに心臓病と決まるわけではありません。
上記の検査などを追加で行い総合的に判断していきます。
BNP検査で大切なことは、数値をもとに適切な治療や検査に繋げることですね。
まとめ
BNP検査は、採血だけで心臓の負担を評価できる有用な検査です。
特に症状が出にくい犬の心臓病において、早期発見・早期治療のための重要な手がかりとなります。
当院では循環器疾患の早期発見や治療に力を入れています。
気になる症状がある際は、お気軽にご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
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