犬のBNP検査について|血液検査で心臓病を早期発見!
2026年01月07日カテゴリ|コラム
犬のBNP検査について|血液検査で心臓病を早期発見!
「心雑音があるといわれたけど、心臓病なの?」
「BNPという血液検査をすすめられたけど、どんな検査?」
「心臓病を早く発見するための検査は何がある?」
このような疑問をお持ちの飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
犬の心臓病は、初期の段階では症状がでない場合が多く、気がついた時にはかなり進行していることも。
今回は心臓病の早期発見や治療判断のために行われている、「BNP検査」についてお話しします。
ぜひ最後までお読みいただき、心臓病を早期に見つけるヒントとしてお役立てください。
BNPとは何か?
BNPの正式名称は脳性ナトリウム利尿ペプチドといいます。
BNPは心筋が伸びて負担がかかった時に血液中に放出されるホルモンです。
血液中の数値が高いほど、心臓に負荷がかかっている状態です。
心臓の病気の有無や進行度、治療の効果などを客観的に示す値として用いられます。
血液検査で評価できるため、手軽に心臓へのストレスを評価することができます。
BNP検査でわかることは?
BNPの検査により以下のことがわかります。
心臓への負担
心臓病により心筋に負担がかかると、BNPは上昇します。
現在どれくらいの負荷が心臓にかかっているのかを評価するのに役立ちます。
心臓病の早期発見
症状がなくても、心臓病のリスクを早期に発見することができます。
健康診断の際に、検査を活用すれば、症状が出る前に病気を見つけて治療を行うことができます。
治療の効果判定
心臓病に対しての治療が効いているかどうかを、判断することにも用いられます。
数値が安定していれば、治療の効果がでていると判断でき、数値が上昇していれば、内服などの治療方針を見直すきっかけになります。
BNPが高くなる原因は?
犬のBNPが上昇する主な原因は以下になります。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁と呼ばれる左心房と左心室を隔てる弁の閉まりが悪くなる病気です。
初期は無症状ですが、進行すると
- 咳
- 疲れやすくなる
- 呼吸困難
などの症状がでます。
早期に発見し、治療を行い進行を遅らせることが重要です。
拡張型心筋症
拡張型心筋症とは、大型犬に多く、心臓が正常に収縮できなくなる病気です。
心臓の筋肉が薄くなり血液を全身に送れなくなります。
肺高血圧症
肺高血圧症とは、心臓から肺への血管の血圧が高くなる病気です。
失神やお腹に水がたまるなどの症状がでます。
進行性の病気で完治は難しく、緩和治療が中心となります。
心臓病以外でもBNPは上がる?
心臓病以外の疾患でもBNPは上昇することがあります。
BNPが上昇する心臓病以外の疾患は以下のようなものがあります。
- 腎機能の低下
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 強い炎症
また、心臓病があってもBNPが上昇しないこともあるため、あくまでBNP検査は補助的に行い、次の検査に繋げることが重要です。
BNPはどんな時に検査するべき?
以下のような症状・状態の時はBNP検査をおすすめします。
- 咳が増えてきたとき
- 疲れやすいとき
- シニア期の健康診断
- 心雑音・不整脈を指摘されたとき
- 心臓病の治療をしているとき
症状が出る前の段階や、症状があっても心臓病によるものなのか区別がつかない場合にBNP検査は有用です。
BNPが高かった場合は?
BNPが高かった場合は必要に応じて以下の検査を行います。
- 超音波検査
- レントゲン検査
- 心電図検査
- 血圧測定
血液検査でBNPが高かった場合でもすぐに心臓病と決まるわけではありません。
上記の検査などを追加で行い総合的に判断していきます。
BNP検査で大切なことは、数値をもとに適切な治療や検査に繋げることですね。
まとめ
BNP検査は、採血だけで心臓の負担を評価できる有用な検査です。
特に症状が出にくい犬の心臓病において、早期発見・早期治療のための重要な手がかりとなります。
当院では循環器疾患の早期発見や治療に力を入れています。
気になる症状がある際は、お気軽にご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院
犬のノミアレルギーとは?|治療や予防方法について獣医師が詳しく解説
2025年12月28日カテゴリ|コラム
犬のノミアレルギーとは?|治療や予防方法について獣医師が詳しく解説
「愛犬がノミアレルギーと言われた」
「ノミアレルギーは治るの?」
「どんな対策をしたらいいのだろう」
このように思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ノミは日本全国にいる身近なものですが、アレルギーを引き起こすと聞くと心配ですよね。
しかし、ノミアレルギーは適切な対処方法を知っていれば、過度に恐れる必要はありません。
今回は犬のノミアレルギーについて、治療や予防方法を詳しく解説します。
犬のノミアレルギーでお困りの方は、ぜひ最後までお読みいただき、愛犬のノミアレルギーのケアにお役立ていただければ幸いです。
犬のノミアレルギーとは
犬のノミアレルギーとは、ノミの唾液成分に免疫が過剰反応することで起きるアレルギーのことです。
ノミが犬の皮膚から吸血することで、唾液が犬の体内へ入り、アレルギーを引き起こします。
ノミアレルギーは3〜5歳の犬で発症することが多く、性別や犬種による差はありません。
犬のノミアレルギーの症状は?
犬がノミアレルギーを発症すると、
- 激しいかゆみ
- 皮膚の赤み
- 発疹
といった症状が見られます。
強いかゆみから犬が体を掻きむしってしまうため、脱毛や出血を伴うことも多いものです。
掻き壊した傷口は細菌感染を起こす危険もあり、注意が必要です。
犬のノミアレルギーの症状はどこに出る?
犬にノミアレルギーが起きた場合、症状が出やすい場所には、
- 背中
- 腰
- しっぽ
などがあります。
ノミは犬の体へ飛び乗って寄生することが多いため、飛び移りやすい上記の場所に症状も出やすいということですね。
犬のノミアレルギーの治療方法は何がある?
犬のノミアレルギーの治療には、ノミの駆除とアレルギー症状に対する対症療法があります。
ノミの駆除
ノミアレルギーでは、アレルゲンであるノミを駆除することが最も大切です。
ノミを駆除するには、
- 駆虫薬の使用
- ノミの物理的な除去
- 環境整備
を行います。
駆虫薬の使用
ノミの駆虫薬は、体に滴下するタイプや食べるタイプがあります。
駆虫薬を使用すると、今いるノミの成虫を駆除するだけでなく、幼虫も駆除したり、卵の孵化を防いだりすることも可能です。
ノミの物理的な除去
ノミを物理的に除去するには、くしやノミ取りシャンプーの使用がおすすめです。
くしで目視できるノミを取り除いたり、シャンプーでノミやノミの糞を落としたりします。
ただし、くしやシャンプーだけで全てのノミや卵を除去するのは難しいため、駆虫薬と併せて行うことが大切です。
環境整備
犬の周りの環境を整備することも大切です。
犬が使うベッドやソファのほか、室内の暗い場所もノミが繁殖しやすい場所となります。
ノミの繁殖を防ぐには、
- 掃除機
- 部屋用のノミ駆除剤
- 熱湯による洗濯
- 高温のアイロン
などを使用して、環境整備を行いましょう。
アレルギー症状に対する対症療法
ノミアレルギーの対症療法として、ステロイドを短期間使用することもあります。
犬のかゆみや炎症がとくに強いときには、ステロイドによって症状を緩和できる可能性があるからです。
ただし、ステロイドの使用は必ずノミの駆除と併せて行うことが大切です。
愛犬のノミアレルギーによるかゆみや炎症がひどい場合には、獣医師にご相談ください。
ノミアレルギーは治るの?
犬がノミアレルギーを発症すると、アレルギーが治るということは基本的にありません。
治療によってノミアレルギーの症状が治まっても、再度ノミに感染すると、またアレルギー症状が出てしまうのです。
愛犬のノミアレルギーの症状が再発しないように、日頃からノミ対策を徹底していただくことが大切です。
ノミアレルギーを予防するには?
ノミアレルギーを予防するには、いくつかの方法があります。
それぞれについて詳しくご紹介します。
ノミの多い場所を避ける
ノミアレルギーを予防するには、ノミと接触しないのが1番有効です。
愛犬のお散歩コースに、
- 草の生い茂った場所
- 雑木林
- 落ち葉や枯れ草がたまった場所
などがある場合には、上記の場所を避けていただくことをおすすめします。
ノミの予防薬を定期的に使用する
ノミの予防には、ノミの予防薬もおすすめです。
予防薬には、犬の体についたノミをすぐに駆除する力があります。
ただし、予防薬の効果は時間の経過とともに消えてしまうものです。
ノミがいる期間は定期的に、予防薬を使い続けることが大切です。
環境整備は定期的に行う
犬の周りの環境整備を定期的に行うことも、ノミ予防に有効です。
室内を掃除機で掃除したり、ノミ駆除剤を使用して、室内でノミが繁殖するのを防ぎましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ノミアレルギーは、強いかゆみを伴う病気です。
愛犬が何度もノミアレルギーで苦しむ姿は、飼い主さまも辛いですよね。
愛犬のためにも、ノミ対策をしっかりと行うことをおすすめします。
当院では皮膚科に力を入れております。
ノミアレルギーに対する治療や予防についても、さまざまなご提案が可能です。
愛犬のノミアレルギーでお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院
犬の皮膚病と甲状腺機能低下症|ホルモン異常が原因で皮膚病に?獣医師が解説
2025年12月21日カテゴリ|コラム
犬の皮膚病と甲状腺機能低下症|ホルモン異常が原因で皮膚病に?獣医師が解説
犬の皮膚病の原因にはアレルギーや感染症などさまざまなものがありますが、ホルモンの異常もその1つということをご存知でしょうか。
「犬の皮膚に左右対称に脱毛している部分がある。」
「近ごろ犬の元気がなく、毛並みもよくない気がする。」
これらの症状は甲状腺機能低下症というホルモンの病気が関連しているかもしれません。
今回は犬の皮膚病と甲状腺機能低下症の関係について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、皮膚病で動物病院受診を受診するときの参考にしていただければ幸いです。
犬の甲状腺機能低下症について
甲状腺機能低下症とは甲状腺の働きが低下してしまう疾患です。
甲状腺機能低下症は中高齢の犬で発症が多いといわれています。
甲状腺とは犬の喉のあたりにある器官で、全身の代謝を上げる甲状腺ホルモンというホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは脂肪を燃焼させたり免疫を活性化したりと、体を活気づかせるような働きをするホルモンです。
甲状腺機能低下症によって甲状腺ホルモンが不足すると体全体の活気が無くなり、不調があらわれます。
ここからは甲状腺機能低下症がどのような病気なのかについてさらに詳しく解説します。
犬の甲状腺機能低下症の症状
犬の甲状腺機能低下症では
- 脱毛などの皮膚症状
- 肥満
- 活動性の低下
- 心拍数の低下
- 悲しそうな表情
などの症状が見られます。
甲状腺機能低下症の皮膚症状には
- 左右対称性脱毛
- 尻尾の脱毛
- パピーコート
- 繰り返す膿皮症
- 角化異常
などがあります。
全体的に皮膚の状態が悪くなり、毛質の変化や脱毛がみられるという印象です。
パピーコートとはふさふさでツヤツヤしていた犬の毛が、子犬のように短くパサパサした質感になることです。
犬の甲状腺機能低下症の治療
犬の甲状腺機能低下症の治療では薬を飲むことで不足している甲状腺ホルモンを補います。
薬を飲むと症状は良くなることが多いですが、甲状腺の機能を元に戻すことはできません。
甲状腺機能低下症では薬を長期間飲み続ける必要があります。
しかし薬を飲み続けると甲状腺ホルモンが多くなり過ぎてしまうことがあります。
甲状腺ホルモンが多すぎると副作用があらわれるため、2〜3ヶ月に1回は血液検査をして甲状腺ホルモンが適正な濃度で保たれているかを確認することが必要です。
甲状腺機能低下症と皮膚病の関係
甲状腺機能低下症では脱毛をはじめとする様々な皮膚症状がみられます。
「甲状腺機能低下症と皮膚病はどういう関係があるの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ここからは甲状腺機能低下症と皮膚病の関係について詳しく解説いたします。
甲状腺機能低下症によって皮膚病が発症するのは、甲状腺ホルモンの不足により
- 皮膚の免疫力の低下
- 皮膚の新陳代謝の低下
- 毛周期の異常
などがおこるためです。
健康な犬の皮膚には常在菌がいて、皮膚の状態を良好に保ってくれています。
この常在菌は皮膚の免疫力によってバランスが保たれています。
甲状腺機能低下症によって皮膚の免疫力が低下すると、皮膚の常在菌のバランスが崩れ皮膚にとって悪い菌が繁殖しやすくなりますね。
このとき発症するリスクが高まるのは膿皮症という皮膚の感染症です。
甲状腺機能低下症による脱毛では通常痒みを伴いませんが、膿皮症を発症してしまうと炎症がおきて痒みが出ることもあります。
甲状腺機能低下症では皮膚の新陳代謝も低下します。
皮膚の新陳代謝が低下すると皮膚のターンオーバーに異常が起きて、皮膚がカサカサしたりフケが多くなったりしますね。
また甲状腺機能低下症は毛周期という毛の成長周期にも異常をおこします。
健康な犬の毛がふさふさの状態を保っているのは、毛周期が正常に働いているためです。
毛周期が正常に働いていると、毛が生えたり抜けたりを繰り返して常に新しい毛が生えている状態が保たれます。
毛周期に異常が起こると毛の成長が止まって新しい毛が生えてこず、脱毛したままの状態になってしまいます。
このように、甲状腺機能低下症によって免疫力や全身の代謝が下がることで皮膚に異常がおこるということです。
甲状腺機能低下症が原因の皮膚病の治療で重要なこと
甲状腺機能低下症が原因の皮膚病は皮膚病を治療するのではなく、甲状腺機能低下症を治療することが大切です。
見えている皮膚の症状に対する治療だけをしても、同じ症状を繰り返すだけになってしまいます。
つまり犬の甲状腺機能低下症が原因の皮膚病の治療は、経験豊富な獣医師による正しい診断が治療のカギというですね。
繰り返す膿皮症や治らない脱毛症の治療を受けていた犬が、セカンドオピニオンで行った病院で甲状腺機能低下症の診断を受け皮膚の症状が改善したという例もあります。
甲状腺機能低下症による皮膚病の治療は動物病院選びから始まるといっても過言ではありません。
まとめ
いかがでしたか?
甲状腺機能低下症と皮膚病には深い関係があるということがお分かりいただけたでしょうか。
甲状腺機能低下症に気がつかずに皮膚病の治療をしても治療効果は低いままです。
甲状腺機能低下症による皮膚病の治療は経験豊富な獣医師の適切な診断が正しい治療へのカギとなります。
当院では皮膚科診療に力を入れています。
豊富な経験と知識で多くの皮膚科症例の診療を行っています。
「犬の皮膚病でずっと動物病院に通っているけれど全然治らない。」
こんなお悩みをお持ちの飼い主様がいらっしゃいましたらぜひ当院へご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院
犬の皮膚炎にオメガ3脂肪酸が効果的?皮膚の病気とサプリメントを解説
2025年12月14日カテゴリ|コラム
犬の皮膚炎にオメガ3脂肪酸が効果的?皮膚の病気とサプリメントを解説
犬の皮膚はとてもデリケートで、体の中でもトラブルが起こりやすい部分です。
実際に動物病院に来院する方の中でも、愛犬の皮膚トラブルの相談はとても多いです。
「最近、愛犬がかゆがっている」
「年齢のせいか、毛がパサついている」
「乾燥する季節でフケが多い」
そんな症状に悩む方も少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、オメガ3脂肪酸を含むサプリメントです。
実はオメガ3脂肪酸は、犬の皮膚の健康を守るうえでとても重要な成分です。
この記事では、犬の皮膚に起こりやすい病気とオメガ3脂肪酸の効果、よく使われるサプリメントについて詳しく解説します。
最後までお読みいただき、犬の皮膚病とオメガ3脂肪酸の関係について理解を深めましょう。
犬の皮膚で起こりやすい病気
犬の皮膚は外界に直接触れるため、アレルギーや感染、乾燥などの影響を受けやすく、さまざまな皮膚疾患が発生します。
これらの病気は、皮膚のバリア機能の低下や炎症が深く関係しています。
その炎症を抑え、皮膚の健康を支えるのがオメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸が有効とされる皮膚疾患には、次のようなものがあります。
脂漏症
脂漏症は、皮膚の皮脂が過剰に分泌されることにより、ベタつきや皮膚炎を起こす病気です。
マラセチア皮膚炎
マラセチア皮膚炎は、真菌の一種であるマラセチアが増殖し、かゆみや皮膚炎を引き起こす病気です。
膿皮症
膿皮症は、不適切なスキンケアや乾燥、脂漏症などをきっかけに細菌が感染し皮膚炎を引き起こします。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、ハウスダストや植物など、環境中のアレルゲンに反応してかゆみや皮膚炎を起こします。
食物アレルギー
食物アレルギーは、フードやおやつの中に含まれる成分に対しアレルギー反応を起こし、かゆみや皮膚炎を引き起こす病気です。
犬の皮膚炎で使われるサプリメント
犬の皮膚炎は主に薬による治療を行います。
ですが、最近はサプリメントやスキンケアによる治療がよく併用されます。
中でもよく使われるサプリメントが、
- オメガ3脂肪酸
- 亜鉛
- ビオチン
- プロテオグリカン
- ビタミンE
などの成分です。
これらのサプリメントは、皮膚の炎症を和らげたり、再生を促したりすることで、皮膚の健康をサポートします。
特にオメガ3脂肪酸は炎症を抑える作用が期待され、犬の皮膚炎に使用されることが多いです。
オメガ3脂肪酸とは
オメガ3脂肪酸は、体の中で作ることができない必須脂肪酸の一種です。
つまり、フードから摂取しなければならない脂質ということです。
オメガ3脂肪酸は、
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- α-リノレン酸(ALA)
といった脂肪酸が挙げられます。
オメガ3脂肪酸はフードに含まれる魚が代表的な供給源です。
その他、魚油や貝類に多く含まれ、それらを原料にしたフードを利用するとオメガ3脂肪酸を摂取することができます。
オメガ3脂肪酸の主な効果
オメガ3脂肪酸はどのように皮膚の健康をサポートするのでしょうか。
また、オメガ3脂肪酸は皮膚以外にも、さまざまな臓器に効果があります。
それぞれを詳しく解説します。
皮膚への効果
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用をもち、皮膚炎を抑えるように働きます。
また、オメガ3脂肪酸は皮膚の細胞膜の構成成分です。
皮膚のバリア機能や被毛の健康を維持する効果が知られています。
他の臓器への効果
オメガ3脂肪酸は関節や心臓、腎臓、脳にも効果があります。
具体的には、
- 関節の炎症を和らげる
- 心臓の負担を減らす
- 腎臓の負荷を和らげる
- 脳の機能をサポートする
といった効果です。
オメガ3脂肪酸は皮膚の健康はもちろん、全身の健康にも大切な栄養素です。
犬にオメガ3脂肪酸を与える際の注意点
オメガ3脂肪酸は副作用がほとんどない成分ですが、与える際にはいくつか注意が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
摂取量を確認する
犬の体重により適切な量が決められていますので、製品のパッケージを確認しましょう。
アレルギーを確認する
オメガ3脂肪酸の原材料には、魚や貝類が多く使われています。
原材料にアレルギーがないか確認しましょう。
与え方を確認する
オメガ3脂肪酸は油に溶けやすい製品が多いので、フードと一緒に与えることがおすすめです。
保存方法を確認する
オメガ3脂肪酸は加熱や酸化に弱いため、保存方法や開封後の管理に注意が必要です。
犬の皮膚炎のためにできること
愛犬に皮膚炎を起こさせないためには、日頃の適切なスキンケアが大切です。
具体的には、
- 定期的にシャンプーをする
- 室内の湿度を適切に保つ
- 保湿ケアを行う
- 定期的に皮膚をチェックする
犬の皮膚炎は早期に発見できれば短期間で治療することができます。
小さな異変でも、気づいた時には早めに受診しましょう。
まとめ
犬の皮膚炎には、投薬以外にもさまざまな治療法があります。
特にオメガ3脂肪酸を上手に取り入れることで、愛犬の皮膚の健康をサポートすることができます。
当院では皮膚科の診療に力を入れています。
愛犬の皮膚トラブルにお悩みの際はいつでもご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院
犬の皮膚炎にクロルヘキシジンは効果的?正しい使い方と注意点を解説
2025年12月07日カテゴリ|コラム
犬の皮膚炎にクロルヘキシジンは効果的?正しい使い方と注意点を解説

犬の皮膚炎の治療は、自宅での投薬やシャンプーが中心です。
「治療しても皮膚炎を繰り返す」
「赤みがなかなか治らない」
「シャンプーしても改善しない」
そんな愛犬の皮膚炎に悩む方も多いのではないでしょうか。
実は、犬の皮膚の炎症や感染に対してクロルヘキシジンという成分が有効な場合があります。
この記事では、クロルヘキシジンの効果や犬の皮膚炎への使い方についてわかりやすく解説します。
最後までお読みいただき、正しいクロルヘキシジンの使い方を理解しましょう。
クロルヘキシジンの効果
クロルヘキシジンは医療用の消毒薬で、人では手指の消毒や手術器具の殺菌などに使われています。
広い範囲の細菌に作用し、特に犬の膿皮症の原因となるグラム陽性菌(ブドウ球菌など)や真菌(マラセチアなど)にも効果があります。
クロルヘキシジンは殺菌作用が持続しやすく、じわじわと成分を放ち続ける特徴があります。
犬にも比較的安全に使えるので、クロルヘキシジンは犬の皮膚炎の治療として消毒液やシャンプーとしてよく使われています。
クロルヘキシジンが使われる犬の皮膚炎
クロルヘキシジンは、
- 膿皮症
- アトピー性皮膚炎
- マラセチア皮膚炎
という皮膚炎で使われます。
また、治療だけではなく日頃の皮膚炎の予防として、定期的なシャンプーに使われることもあります。
クロルヘキシジンを含むシャンプーや消毒液の使い方
犬の皮膚炎の治療にクロルヘキシジンを取り入れる方法としては、主に2つあります。
それぞれ詳しく解説します。
薬用シャンプー
クロルヘキシジンを含む薬用シャンプーは、皮膚全体を洗浄しながら細菌の増殖を抑えることができるシャンプーです。
定期的に使用することで、愛犬の皮膚の清潔さを保つことができます。
シャンプーする際は5〜10分ほど泡を皮膚にとどめてから洗い流すと、クロルヘキシジンがしっかり浸透します。
また、シャンプーの頻度は週1〜2回程度が一般的です。
しかし、犬の皮膚の状態によりシャンプーの使い方も変わります。
シャンプーの濃度や頻度が高すぎると逆に皮膚炎を悪化させるので、必ず動物病院で指示された製品や頻度を守りましょう。
消毒液
皮膚の一部に感染や傷がある場合にも、クロルヘキシジンを含む消毒液が処方されることがあります。
コットンやガーゼに消毒液を含ませて、皮膚に直接塗布するのが一般的な使い方です。
この場合も濃度や頻度が高すぎると逆に皮膚炎を悪化させるので、必ず動物病院で指示された濃度や頻度を守りましょう。
クロルヘキシジン使用時の注意点
クロルヘキシジンはさまざまな使い方がある便利な成分ですが、使い方を誤ると皮膚トラブルを悪化させる可能性があります。
クロルヘキシジンを使用する時には、次の点に注意しましょう。
- 高濃度で使用しない
- 膣や耳などには使用しない
- シャンプー後はしっかり洗い流す
- 異常が見られたらすぐに使用を中止する
人において高濃度で使用した時に、アレルギー反応の発生が報告されています。
そのため、深い傷には約0.05%、外陰部などのデリケートな部分には約0.02%の低濃度で使うことが多いです。
また、皮膚のダメージや乾燥が強い時には、皮膚の刺激になってしまう可能性があるので、使う前は動物病院に確認しましょう。
クロルヘキシジン以外の治療法
犬の皮膚炎の治療には、クロルヘキシジンの他にもさまざまな方法があります。
具体的には、
- 抗菌薬
- 消炎剤
- サプリメント
- 保湿ケア
- 療法食
などがあります。
もし愛犬の皮膚炎が治りにくいときは、皮膚科での診察を行うと新しい治療が見つかるかもしれません。
小さな異変でも、気づいたときには早めに受診しましょう。
まとめ
犬の皮膚炎は慢性化しやすく、長期間治療を継続しなければならないケースがあります。
そんなときにクロルヘキシジンは、皮膚炎の改善や再発防止に役立ちます。
ただし、濃度や使用頻度を誤ると皮膚炎を悪化させる可能性があるため、必ず獣医師の診察を受けて使用しましょう。
当院は皮膚の診察に力を入れています。
愛犬の皮膚炎が治りにくかったり、クロルヘキシジンの使い方に迷ったりした際は、いつでもご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
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