犬の皮膚がかゆい?|犬の皮膚がかゆいときのサインや原因について解説
2026年02月21日カテゴリ|コラム
「最近、犬が体をよくかいている」
「お腹や耳、足先の皮膚が赤い」
「舐めすぎて毛が薄くなってきた」
このような様子を見て、「病院に連れて行った方が良いのかな?」と迷うことがあると思います。
「犬の皮膚がかゆい」という理由で動物病院に来院される飼い主様はとても多いです。
同じ「皮膚がかゆい」でも原因が同じとは限りません。
犬の皮膚のかゆみの治療は原因によって大きく異なります。
今回は、犬の皮膚がかゆいときの
- サイン
- 原因
- 自宅でできるケア
について、できるだけ分かりやすく解説します。
愛犬の皮膚に異変を感じた際に参考にしていただければ幸いです。
犬の皮膚がかゆいときのサイン
犬は「かゆい」「不快だ」と言葉で伝えることができません。
そのため、犬の皮膚のかゆみは行動や見た目の変化として現れます。
以下のようなサインが見られる場合、犬の皮膚にトラブルが起きている可能性があります。
- 体を頻繁に掻く
- 足先や脇、内股、肛門周りをしつこく舐める・噛む
- 体を床や壁、家具にこすりつける
- 毛が薄くなってきた
- 皮膚が赤い、ベタついている
これらはすべて、犬の皮膚がかゆいときのサインです。
とくに「毎日同じ場所を掻いている」「舐める行動が止まらない」といった場合は、皮膚炎が慢性化している可能性があります。
犬によっては強く掻かずに舐め続けるだけというケースもあります。
犬の皮膚がかゆいときの主な原因
犬の皮膚のかゆみはさまざまな原因で引き起こされます。
犬の皮膚がかゆいときの代表的な原因について解説していきます。
アトピー性皮膚炎
犬の皮膚にかゆみを引き起こす原因としてよく知られているのが、アトピー性皮膚炎です。
犬のアトピー性皮膚炎は、
- ハウスダスト
- 花粉
- カビ
- ダニ
などの環境中の物質に対して過剰に反応することで犬の皮膚に炎症が起こります。
犬のアトピー性皮膚炎には以下のような特徴があります。
- 若い頃から症状が出やすい
- 季節によって悪化・改善を繰り返す場合がある
- 赤い・かゆい場所が顔、耳、脇、内股、足先に限定的
犬が皮膚を舐めたり掻いたりすることで皮膚のバリア機能が壊れると、細菌感染などを併発しやすいことも特徴です。
食物アレルギー
食物アレルギーとは、特定の食物に反応して皮膚炎を引き起こす病気です。
食物アレルギーには、
- 顔、耳、脇、内股、足先をかゆがる
- 1年中症状が続くことがある
- 下痢や嘔吐などの消化器症状も見られることがある
という特徴があります。
アトピー性皮膚炎と同様に、皮膚のバリア機能が壊れると細菌感染などを併発することがあります。
膿皮症
犬の膿皮症は皮膚のバリア機能が弱くなることで常在菌である細菌が増殖し、皮膚炎を引き起こす病気です。
犬の膿皮症では、
- 赤いブツブツ
- かさぶた
- フケ
- 円形状の脱毛
などが見られます。
アトピー性皮膚炎やホルモン疾患により皮膚のバリア機能が低下することで、二次的に膿皮症が起こることもあります。
抗生剤治療で改善することもありますが、根本原因が解決されないと再発を繰り返しやすいです。
膿皮症は他に原因となる病気がないか確認する必要があります。
マラセチア性皮膚炎
犬のマラセチア性皮膚炎は真菌と呼ばれるマラセチアが増えることで起こる病気です。
皮脂が多い部位や湿気が篭りやすい場所で起こりやすく、
- 耳
- 指の間
- 脇
- 口の周り
などに症状が見られます。
犬のマラセチア性皮膚炎は、
- 脂っぽい皮膚で起こりやすい
- 独特な酸っぱいにおい
- 強いかゆみ
といった特徴があり、飼い主様が異変に気付きやすい皮膚炎の一つです。
マラセチア性皮膚炎も単独で起きることは少なく、アトピー性皮膚炎やホルモン疾患が背景にあることが多いです。
ノミ・ダニなどの外部寄生虫
ノミやダニが原因で犬の皮膚に強いかゆみや赤みが出ることがあります。
とくにノミアレルギーでは、少数のノミでも激しくかゆがることがあります。
駆虫薬によって予防できる皮膚炎なので、ノミ・ダニ予防を通年で行うことを心がけましょう。
ホルモン疾患に伴う皮膚炎
甲状腺機能低下症やクッシング症候群などのホルモン疾患が原因で皮膚トラブルが起こることもあります。
ホルモン疾患による皮膚炎では、
- 皮膚炎以外にも症状が見られる
- かゆみが少ないのに脱毛が進む
- 細菌感染を併発していることがある
などが特徴です。
皮膚以外にも「太ってきた」「疲れやすくなってきた」といった犬の体に変化が見られる場合にはホルモン疾患が背景にある可能性があります。
見た目だけでは皮膚病に見えても、血液検査などで全身状態を確認することが必要です。
犬の皮膚にかゆい状態が続くとどうなる?
皮膚の皮膚にかゆい状態が続くと、
- 掻き壊しによる傷
- 細菌や真菌(カビ)の二次感染
- さらにかゆみが悪化する
- 慢性的な皮膚炎になる
といった悪循環に陥りやすいです。
「少しかゆそうかな?」と感じた段階で気づいてあげることが、重症化を防ぐためにはとても大切です。
犬の皮膚がかゆいときに自宅でできるケアと注意点
犬の皮膚がかゆいときの管理には、治療と同時に日常ケアも重要です。
飼い主様が自宅でできるケアについていくつか紹介します。
- 獣医師の指示に従ったシャンプー・保湿
- 過度な洗いすぎを避ける
- 室内の清潔・湿度管理
- ノミ・ダニ予防の継続
自己判断での薬の使用や頻回のシャンプーは、かえって皮膚を悪化させることもあります。
自宅でケアをする場合は、動物病院に一度相談しましょう。
まとめ
犬の皮膚のかゆみはとても身近な症状ですが、原因によって治療方法は異なります。
- なかなか治らない
- 何度も繰り返す
- 症状が悪化している
このような場合は、早めに動物病院で相談することが愛犬の皮膚を守る近道です。
犬の皮膚が「赤い」「かゆい」という小さなサインを見逃さないように日々の様子をチェックしましょう。
当院では犬の皮膚のかゆみを含む皮膚科診療に力を入れています。
「犬の皮膚がかゆい」「なかなか皮膚炎が治らない」という場合には、ぜひ当院に一度ご相談してください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
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