

🍁秋の健康診断キャンペ-ン🍁
2025年09月29日カテゴリ|お知らせ
今年も10月・11月限定で秋の健康診断キャンペーンを行います🍁
〘期間〙10/2(木)~11/29(土)
〘対象〙犬・猫
😺健康診断のコースはシルバー・ゴールド・プラチナの3コースがございます🐶
◎シルバーコース⇒血液検査
◎ゴールドコース⇒血液検査+腹部レントゲン
◎プラチナコース⇒血液検査+腹部レントゲン+胸部レントゲン
全てのコースに高感度腎機能検査(SDMA)が含まれています💉
※外注での血液検査になりますので、結果が届くまで1週間ほどお時間頂きます※
この機会に健康診断で大切なご家族の身体の中をチェックしてみませんか❓
レントゲンは獣医画像診断認定医がチェックをさせていただきます🕊️
詳しい内容は下記の画像をご覧ください⬇️
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい🐾
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
皆様にとって、信頼・安心できる病院に。


ポメラニアンの脱毛について|ふわふわの毛並みに異変を感じたら病気のサイン?
2025年09月28日カテゴリ|コラム
ポメラニアンの脱毛について|ふわふわの毛並みに異変を感じたら病気のサイン?
「最近ポメラニアンの毛が薄くなってきた」
「お尻や腰のあたりだけ毛が抜けて地肌が見える」
「全体的に毛量が減って、ふわふわ感がなくなった気がする」
そんな症状に気づいた飼い主様はいらっしゃいませんか?
ポメラニアンはふわふわの豊かな被毛が特徴の犬種ですが、脱毛が起こることも珍しくありません。
原因や対応を知っておくことで、早期に対処することができます。
今回は、ポメラニアンに多い脱毛の原因や治療法、注意点について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、ポメラニアンの脱毛に対する知見を深めてください。
ポメラニアンの脱毛でよくある病気とは?
ポメラニアンの飼い主様は「ポメはげ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
その名の通りポメラニアンがはげ、つまり脱毛してしまう状態です。
ポメラニアンに脱毛が見られる場合には、いくつか考えられる病気があります。
毛周期停止(ポメラニアン脱毛症)
ポメラニアンに特に多いとされているのが、「毛周期停止」と呼ばれる状態です。
「脱毛症X」「アロペシアX」とも呼ばれ、成犬になってから被毛の一部が薄くなり、その後に全身へ広がっていくのが特徴です。
Xという名前がついている通り、原因は明らかになっていません。
ホルモンバランスや毛周期の乱れが関係しているという説もありますが、はっきりとしたことはわかっていない病気です。
毛周期停止にかゆみや赤みといった皮膚炎症状はなく、見た目以外の不調は現れにくい傾向にあります。
しかし、ポメラニアンの美しい被毛が失われることで飼い主様にとって大きな悩みとなります。
内分泌疾患(ホルモンの病気)
ポメラニアンの脱毛の原因にはホルモンの病気が隠れていることがあります。
- 甲状腺機能低下症
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
といった病気が原因になります。
これらの病気では、脱毛とともに
- 元気がない
- 太りやすい
- 皮膚が乾燥する
などの症状を伴うことが多いのが特徴です。
アレルギーや皮膚炎
ポメラニアンの脱毛に加えてかゆみを伴う場合は、
- 食物アレルギー
- マラセチア性皮膚炎
- ノミアレルギー
なども考慮する必要があります。
脱毛の周囲に赤みやフケ、かさぶたがある場合は、炎症性の皮膚疾患が疑われます。
ストレスや栄養の問題
ストレスや偏った栄養バランスも被毛の健康に影響します。
過度なシャンプーや急な環境の変化が引き金になることもあるため注意が必要です。
脱毛の診断には何をするの?
ポメラニアンの脱毛の原因は多岐にわたります。
動物病院では原因を特定するために次のような検査を行います。
- 皮膚の状態の観察(フケ、赤み、炎症の有無など)
- 皮膚検査(マラセチア、細菌、ダニの有無)
- 血液検査(ホルモンの病気のチェック)
- ホルモン刺激試験(必要に応じて)
- 経過観察や画像記録(脱毛の進行具合を確認)
病歴や生活環境の聞き取りも重要な診断材料になるため、診察で詳しく話せるようにメモなどをとっていくと良いでしょう。
治療方法は原因によって異なります
脱毛の原因によって治療は大きく変わります。
毛周期停止(アロペシアX)
毛周期停止が原因の場合には、内服薬やホルモンバランスの調整剤、去勢手術などが行われることがあります。
ホルモンバランスの調整剤は副作用が出ることもあるため、注意が必要です。
副作用の少ない治療方法としてサプリメントによる治療もあります。
サプリメントは効果に個体差があり、治療に時間がかかることがありますが、比較的安全に治療を続けることが可能です。
どの治療方法を選択するかはよく獣医師と相談しましょう。
治療だけではなく、ご家庭でのケアとして皮膚の保湿や刺激を避けるスキンケアも効果があることがあります。
内分泌疾患
内分泌疾患が原因の場合には、甲状腺ホルモン剤や副腎機能を抑える薬の投与が必要になります。
治療には継続的な内服と定期的な血液検査が重要です。
皮膚炎やアレルギー
原因に応じた抗菌薬や抗真菌薬、抗ヒスタミン薬、食事療法などを組み合わせて治療を行います。
栄養・ストレスが原因の場合
栄養やストレスが原因の場合は、フードの見直しや生活環境の改善を行います。
サプリメントで皮膚の健康をサポートするケースもあります。
ご家庭でできるケアと注意点
ポメラニアンが脱毛している時に、ご家庭でできることはあるのでしょうか?
例えば、
- 日常的に被毛の状態を観察する
- ブラッシングで毛玉や皮膚トラブルを予防する
- シャンプーのしすぎに注意し、低刺激の製品を選ぶ
- 異常に気づいたら早めに動物病院を受診する
といったケアが重要になります。
特に毛周期停止は長期間にわたって経過をみることが多いです。
脱毛がある場合には、見た目だけで自己判断せず、専門的な評価を受けることが重要です。
まとめ
ポメラニアンの脱毛は、見た目の問題だけでなく、内科的な病気のサインであることもあります。
毛が薄くなった、毛並みが悪くなったなどの変化を感じたら、早めに動物病院で相談しましょう。
当院では、皮膚の専門的な診療を行っており、ポメラニアン特有の脱毛にも対応しています。
どんな小さな変化でも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院




猫の耳血腫とは?|手術が必要になるケースとその対応について詳しく解説
2025年09月21日カテゴリ|コラム
「猫の耳が腫れている」「触ると嫌がる」「急に耳を振るようになった」
このような変化に気づいた飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
猫の耳に起こる異常のひとつに、「耳血腫(じけっしゅ)」があります。
耳血腫は耳介(じかい:耳たぶの部分)に血液がたまることで腫れてしまう病気です。
猫でもときどき見られる耳のトラブルです。
今回は猫の耳血腫について、原因や治療、特に手術が必要になるケースについて詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の耳の健康管理にお役立てください。
猫の耳血腫とは?
耳血腫は、猫の耳介に存在する血管が破れて出血し、その血液が耳の皮膚と軟骨の間にたまることで起こります。
腫れた部分はやわらかく膨らんでいたり、ゼリー状に感じられることがあります。
原因としては、外耳炎やアレルギーによるかゆみが引き金になることが多いです。
猫が耳を掻いたり頭を強く振ったりすることで、耳の血管が傷つくことで発症します。
また、猫の場合は、外傷や他の猫とのケンカによって耳をぶつけた際に発生することもあります。
耳血腫を放置するとどうなる?
耳血腫は一見すると単なる腫れのように思えるかもしれません。
しかし、放置して自然に治ることはほとんどありません。
放置することで血液が固まり、「カリフラワーイヤー」と言われる耳の変形を引き起こす原因になります。
また、内部で炎症が持続することで痛みや不快感が続き、猫にとって大きなストレスになる可能性もあります。
そのため、耳血腫を見つけた場合はできるだけ早く動物病院を受診することが大切です。
耳血腫の治療方法
猫の耳血腫の治療にはいくつかの方法があります。
状態に応じて適切な処置が必要です。
耳血腫が軽度の場合や、再発リスクが低いと判断されるケースでは、たまった血液を注射器で抜く穿刺(せんし)治療が行われることがあります。
しかし、穿刺治療だけでは再発することも多くあります。
炎症や出血が続く場合には、より根本的な治療が必要です。
耳血腫に対する手術とは?
再発を繰り返す耳血腫や、出血・腫れが広範囲に及んでいる場合は、「外科手術」が選択されることがあります。
手術では、耳介にたまった血液をしっかりと排出し、皮膚と軟骨が再びぴったりとくっつくように縫合する方法をとります。
一般的には、
- 耳介に数ヶ所の小さな切開を加える
- 耳介を洗浄・排液する
- 耳が再癒着するように数本の縫合糸で固定する
という流れで処置を行います。
場合によっては耳からの排液を流し続けるためにドレーンを設置することもあります。
手術は全身麻酔下で行うため、猫の体調や年齢、持病の有無に応じて慎重な術前評価が必要です。
手術後のケアと注意点
耳血腫の手術後は、縫合部分がしっかりと安定するまでの間、エリザベスカラーの装着や通院による経過観察が必要になります。
また、傷口を清潔に保ち、外耳炎や皮膚病の再発がないようにするためのケアも重要です。
術後に耳がやや変形することもありますが、適切な処置とケアによって見た目の変化を最小限に抑えることができます。
再発防止のためには、耳血腫の原因となる外耳炎やアレルギー疾患の管理も同時に行うことが重要です。
特に慢性的に耳を掻く癖がある猫や、アレルギー体質のある猫では、定期的な耳のチェックやスキンケアが推奨されます。
猫の外飼いのリスクも
猫は外で飼っているとケンカや事故によるケガのリスクが増えてしまいます。
耳をケガしたりぶつけたりすることは耳血腫の原因にもつながります。
猫を飼う際はできるだけ室内で飼育する方が、耳血腫になるリスクは下げられるでしょう。
もちろん、室内で飼っていてもアレルギーなどで耳血腫を引き起こすことはあります。
室内で飼っている方が、猫の耳の変化にも気づきやすいというメリットもありますね。
まとめ
猫の耳血腫は、早期に対応することで猫の痛みやストレスを減らし、耳の変形を防ぐことができます。
穿刺だけでは再発するケースも多いため、手術が必要になることも少なくありません。
当院では、猫の耳血腫に対する外科手術にも対応しており、術前の評価から術後のケアまで丁寧にサポートしています。
「耳が腫れている」「耳を気にしている」など、少しでも気になるサインがあれば、お早めにご相談ください。
松井山手・八幡・枚方・長尾の動物病院
松井山手動物病院


犬の耳血腫はどんな病気?|手術が必要になるケースを含めて獣医師が解説
2025年09月14日カテゴリ|コラム
犬の耳血腫はどんな病気?|手術が必要になるケースを含めて獣医師が解説
「最近、犬の耳が腫れてきた」
「耳をよく振ったり、かゆがったりしている」
「腫れた耳を触るとぷよぷよしているけど、痛がる様子はない」
このような症状がある場合、「耳血腫(じけっしゅ)」という病気の可能性があります。
耳血腫は、耳介(耳たぶのような部分)に血液や体液がたまり、腫れあがる病気です。
放っておくと耳の変形や慢性炎症につながることもあります。
今回は犬の耳血腫について、原因や治療法、特に手術の必要性について詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の耳の病気について知見を深めてください。
犬の耳血腫とは?
犬の耳血腫とは、耳の皮膚の内側にある血管が破れて出血し、血液が皮膚と軟骨の間にたまってしまう状態です。
外見上は、耳がぷっくりと腫れ、触るとふくらんだ水風船のように感じられることが多いです。
耳血腫は特に
- 垂れ耳の犬種
- アレルギー体質の犬
- 耳のかゆみや炎症が慢性的にある犬
に起こりやすいとされています。
耳血腫の原因
耳血腫の多くは、耳を激しく振ったりかいたりすることで起こるとされています。
耳介に物理的なダメージが加わり、血管が破れることで耳血腫につながるのです。
犬が耳を振ったりかいたりする主な原因には次のようなものがあります。
- 外耳炎
- アレルギー性皮膚炎
- マラセチアや細菌感染
- ノミ・ダニなどの寄生虫
- 外傷
耳血腫の原因には、耳の中の病気が背景にあることが多いです。
耳血腫ができた場合は原因を突き止めて根本的に治療することが大切です。
耳血腫の治療法について
耳血腫の治療には大きく分けて「内科的治療」と「外科的治療(手術)」の2つがあります。
軽度の場合は、針で中の血液を抜き、抗炎症薬を注射するなどの内科的な処置で様子を見ることがあります。
ただし、血液が再度たまりやすく、抜いても再発してしまったり、何度も同じ処置を繰り返さなければならないケースも少なくありません。
繰り返し針で血を抜いていると
- 麻酔や鎮痛のストレスが処置の度にかかる
- 針穴から感染を招くことがある
- 炎症が長引くと耳の形が変形する
といったデメリットが起こりやすくなります。
耳血腫が再発を繰り返す場合や、出血量が多く耳が重度に腫れている場合には、外科的に耳を切開してたまった血液や血餅を取り除く「耳血腫整復術」が検討されます。
手術の流れと術後の注意点
耳血腫の手術では、耳介に切開を入れて中の血液を完全に排出し、軟骨と皮膚が再度癒着するように縫合する治療が行われます。
これにより再発を防ぐとともに、耳の変形を最小限に抑えることができます。
術後は以下のようなケアが必要です。
- 抗生剤や消炎剤の投与
- エリザベスカラーの装着
- 耳の包帯固定
- 定期的な通院と処置
- 原因となった外耳炎などの治療の継続
術後2〜3週間ほどで抜糸が行われるのが一般的です。
耳は犬がストレスを感じやすい部位でもあるため、術後の管理は飼い主様と動物病院が連携して進めることが重要です。
放置するとどうなる?
耳血腫を外科治療せずに放置してしまうと、耳がしぼんだり、しわしわになったりして「カリフラワー耳」と呼ばれる特徴的な耳の変形を起こすことがあります。
また、たまった血液が吸収される過程で慢性的な炎症を引き起こし、痛みやかゆみが長期化することもあります。
見た目の問題だけでなく、耳の機能に悪影響を与えるリスクもあるため、早めの治療がおすすめです。
まとめ
犬の耳血腫は比較的よくみられる病気ですが、再発や変形を防ぐためには適切な治療が必要です。
初期には内科的治療が行われることもありますが、繰り返す場合や重度の場合は手術が最も確実な治療法です。
耳の腫れや異変に気づいた際は、できるだけ早く動物病院を受診し、適切な対応を受けましょう。
当院では、耳血腫の手術を含めた耳のトラブルにも対応しています。
「最近耳の様子がおかしい」「何度も耳血腫を繰り返している」といった場合には、ぜひ一度ご相談ください。
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