異物は・・・・あるのか!?
2020年08月08日カテゴリ|診察
こんにちは。
院長の奥田です。
新型コロナウイルスの第2波が拡大してきてますね。
一体いつになれば落ち着くんでしょうか(*´Д`)
ワクチン開発がされて、早く落ち着いてほしいものです。。。。
さて、少し前に異物が腸に詰まってしまったわんちゃんのことをあげましたが、今回は危機一髪!?だった子です!
すごく吐いちゃう、お水飲んでも吐いちゃうと来院された1歳のミニチュアダックスの男の子。
若いわんちゃんがお水飲んでも吐くって言葉、これを聞いた段階で
『何か変なもの食べて詰まってない!?』
と非常に疑います(*´Д`)
話を聞くと、色々食べちゃう子で、怪しい破片が転がっていたとのこと。。。。
疑いが確信に変わりたいところですが、決めつけはいけません(;’∀’)
なので証拠を集めることに。
レントゲン、エコー検査と行うと、小さいけれど胃の中にレントゲンにうつる異物がある。
何回も吐いてるにも関わらず、胃の中に液体がたまっている。
胃の出口から十二指腸にかけて、膨らんでいてそこに何かある。
すぐに証拠がいっぱい集まりました(*´Д`)
はい、異物が詰まっているようです。。。。
何回も吐いているので、まずは脱水の改善のために静脈点滴を行い、入院です。
たまにこれで腸が頑張って異物が流れてくれることもあります。
どうかなと思いながら、数時間後にエコーをしてみると、、、、胃の液体貯留がなくなってる!!!
と言うことは、流れてくれたのか!?
でも、まだ胃の出口のところがおかしい。何かありそう。
ここでバリウムの登場です。
最近はエコーの性能が非常に良くなったので、バリウムを使う機会がほぼなくなりました。
ただ、うまく使うと非常に頼もしい診断ツールになります(‘ω’)ノ
飲ませて少し経った後。
順調に流れてくれています。
やはり完全に詰まってはいない。
次の日のレントゲンです。
ほぼ全てのバリウムは排泄されています。
が、よく見てみると、、、、、
バリウムの名残があります。
これっておかしいんです。
何もなければ、バリウムがそこに残るわけがない。
と言うことは、バリウムがしみこむ『何か』がそこにある!!
『異物』確定です!
内視鏡で取り出せるかなと思っていたら、、、、、なんと!!
吐いてくれました!笑
紐やら何かの破片やらが絡まったもののようです(;’∀’)
どうやらこれが胃の出口に詰まっていて何回も吐いていたけど、入院中にうまく詰まりが取れて自分で吐き出した、と言う。
開腹手術も麻酔かけての内視鏡もせず、自分で何とかしてくれました( *´艸`)
今回のようなことはたまたまです!
詰まると基本手術になることが多いのですが、こんなこともあるのだなと経験させてくれた子でした(‘ω’)
皆さんお気を付け下さいね!
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