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犬の皮膚炎にオメガ3脂肪酸が効果的?皮膚の病気とサプリメントを解説

2025年12月14日カテゴリ|コラム

犬の皮膚炎にオメガ3脂肪酸が効果的?皮膚の病気とサプリメントを解説

薬が入っているカプセル

犬の皮膚はとてもデリケートで、体の中でもトラブルが起こりやすい部分です。
実際に動物病院に来院する方の中でも、愛犬の皮膚トラブルの相談はとても多いです。

「最近、愛犬がかゆがっている」
「年齢のせいか、毛がパサついている」
「乾燥する季節でフケが多い」
そんな症状に悩む方も少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、オメガ3脂肪酸を含むサプリメントです。
実はオメガ3脂肪酸は、犬の皮膚の健康を守るうえでとても重要な成分です。

この記事では、犬の皮膚に起こりやすい病気とオメガ3脂肪酸の効果、よく使われるサプリメントについて詳しく解説します。
最後までお読みいただき、犬の皮膚病とオメガ3脂肪酸の関係について理解を深めましょう。

犬の皮膚で起こりやすい病気

犬の皮膚は外界に直接触れるため、アレルギーや感染、乾燥などの影響を受けやすく、さまざまな皮膚疾患が発生します。
これらの病気は、皮膚のバリア機能の低下や炎症が深く関係しています。
その炎症を抑え、皮膚の健康を支えるのがオメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸が有効とされる皮膚疾患には、次のようなものがあります。

脂漏症

脂漏症は、皮膚の皮脂が過剰に分泌されることにより、ベタつきや皮膚炎を起こす病気です。

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎は、真菌の一種であるマラセチアが増殖し、かゆみや皮膚炎を引き起こす病気です。

膿皮症

膿皮症は、不適切なスキンケアや乾燥、脂漏症などをきっかけに細菌が感染し皮膚炎を引き起こします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ハウスダストや植物など、環境中のアレルゲンに反応してかゆみや皮膚炎を起こします。

食物アレルギー

食物アレルギーは、フードやおやつの中に含まれる成分に対しアレルギー反応を起こし、かゆみや皮膚炎を引き起こす病気です。

犬の皮膚炎で使われるサプリメント

白い雑種犬

犬の皮膚炎は主に薬による治療を行います。

ですが、最近はサプリメントやスキンケアによる治療がよく併用されます。
中でもよく使われるサプリメントが、

  • オメガ3脂肪酸
  • 亜鉛
  • ビオチン
  • プロテオグリカン
  • ビタミンE

などの成分です。
これらのサプリメントは、皮膚の炎症を和らげたり、再生を促したりすることで、皮膚の健康をサポートします。
特にオメガ3脂肪酸は炎症を抑える作用が期待され、犬の皮膚炎に使用されることが多いです。

オメガ3脂肪酸とは

オメガ3脂肪酸は、体の中で作ることができない必須脂肪酸の一種です。
つまり、フードから摂取しなければならない脂質ということです。
オメガ3脂肪酸は、

  • EPA(エイコサペンタエン酸)
  • DHA(ドコサヘキサエン酸)
  • α-リノレン酸(ALA)

といった脂肪酸が挙げられます。
オメガ3脂肪酸はフードに含まれる魚が代表的な供給源です。
その他、魚油や貝類に多く含まれ、それらを原料にしたフードを利用するとオメガ3脂肪酸を摂取することができます。

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オメガ3脂肪酸の主な効果

オメガ3脂肪酸はどのように皮膚の健康をサポートするのでしょうか。
また、オメガ3脂肪酸は皮膚以外にも、さまざまな臓器に効果があります。
それぞれを詳しく解説します。

皮膚への効果

オメガ3脂肪酸は抗炎症作用をもち、皮膚炎を抑えるように働きます。
また、オメガ3脂肪酸は皮膚の細胞膜の構成成分です。
皮膚のバリア機能や被毛の健康を維持する効果が知られています。

他の臓器への効果

オメガ3脂肪酸は関節や心臓、腎臓、脳にも効果があります。
具体的には、

  • 関節の炎症を和らげる
  • 心臓の負担を減らす
  • 腎臓の負荷を和らげる
  • 脳の機能をサポートする

といった効果です。
オメガ3脂肪酸は皮膚の健康はもちろん、全身の健康にも大切な栄養素です。

犬にオメガ3脂肪酸を与える際の注意点

オメガ3脂肪酸は副作用がほとんどない成分ですが、与える際にはいくつか注意が必要です。
それぞれ詳しく解説します。

摂取量を確認する

犬の体重により適切な量が決められていますので、製品のパッケージを確認しましょう。

アレルギーを確認する

オメガ3脂肪酸の原材料には、魚や貝類が多く使われています。
原材料にアレルギーがないか確認しましょう。

与え方を確認する

オメガ3脂肪酸は油に溶けやすい製品が多いので、フードと一緒に与えることがおすすめです。

保存方法を確認する

オメガ3脂肪酸は加熱や酸化に弱いため、保存方法や開封後の管理に注意が必要です。

犬の皮膚炎のためにできること

現れている茶色の雑種犬

愛犬に皮膚炎を起こさせないためには、日頃の適切なスキンケアが大切です。
具体的には、

  • 定期的にシャンプーをする
  • 室内の湿度を適切に保つ
  • 保湿ケアを行う
  • 定期的に皮膚をチェックする

犬の皮膚炎は早期に発見できれば短期間で治療することができます。
小さな異変でも、気づいた時には早めに受診しましょう。

まとめ

犬の皮膚炎には、投薬以外にもさまざまな治療法があります。
特にオメガ3脂肪酸を上手に取り入れることで、愛犬の皮膚の健康をサポートすることができます。

当院では皮膚科の診療に力を入れています。
愛犬の皮膚トラブルにお悩みの際はいつでもご相談ください。

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