後ろ足の歩き方
2015年11月14日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
だいぶ涼しいを通り越して寒くなってきました。
外に出るのがだんだん億劫になってくる季節です。
そして、今日明日は雨!
さらに外に出る気持ちがなくなりますね(^^;
こんな時は必然的に、来院される患者様の重症度の割合が増えてきます。。。。
午後はどうでしょうか。
さて、先月に当院で猫ちゃんの大腿骨頭切除と言う手術を実施しました。
その猫ちゃんは今のオーナー様の家に居ついちゃった元は野良さんだったのですが、非常に人懐こくお利口さんな子でした☆
家に居ついた時から右後肢の動きが悪いとのこと。
去勢手術の相談に来られた際にお聞きしたのですが、院内で歩かせてみるとなかなか歩いてくれない。。。
歩いてくれても腰を下げながら少しの距離だけ(‘Д’)
ちなみに猫ちゃんはお家で歩き方がおかしくても、病院ではうまく見せてくれないことが多いんです。
そのため、猫ちゃんの歩き方がおかしいなと思われたらお家で動画を撮ってきていただくようにお願いをしています!
時間をかけて何度も見れるので診断の精度があがるのです(^^)v
その猫ちゃんは身体検査上明らかな骨折や関節の腫脹は認められませんでした。
が!レントゲンを撮ってみると、、、、、
〇の部分。
右側の股関節が折れています。
(*レントゲンで向かって左が猫ちゃんの右になります。)
もっと詳しく言うと右の大腿骨頚で骨折をしています。
そのため、大腿骨と股関節側に残った骨片とで痛みが出ていたんです。
ちなみに骨盤の右側も骨折した跡があります。
おそらく外で交通事故にあったのでしょう。
骨盤の方は時間が治してくれたものの、よく使う右の股関節は安静ができず、骨がくっつかなかったのだと考えられました。
これは放っておいても良くなることはありません。
治療法なのですが、選択肢は何個かあります。
1.股関節全置換
2.大腿骨頭切除
3.外科ではなく内科、いわゆる薬で疼痛管理
1が一番元の股関節のパフォーマンスに近づけてあげれる手術ですが、非常に難しく関西で正しくこの手術を行えるのは片手で数えられるほど。
もちろん当院ではできません。そして金銭的にもお高めです。
2が今回行った治療法です。
1ほどのパフォーマンスは望めませんが、日常生活は不自由なくおくれます。
方法は、股関節側に残った骨片を切除、骨折している部分のとがっている部分を今後股関節にぶつからないように滑らかにするというものです。
先日手術1か月後の健診があったのですが、痛みもなくなり調子は良好とおっしゃってくださり、オーナー様も笑顔でした(#^.^#)
まだまだ若い子なのでこれから先のことを思えばしておいてもらえてよかったなと思う手術でした!
では今回はこの辺で。。。
何かあれば些細なことでもご相談ください☆
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