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犬のオトスコープ検査とは|犬の耳の健康を守る検査方法

2026年01月21日カテゴリ|コラム

犬のオトスコープ検査とは|犬の耳の健康を守る検査方法

「うちの犬、耳がかゆそう」
「愛犬の外耳炎が何度も再発して困っている」
「耳の奥まで見る検査があると聞いたけど詳しく知りたい」

このように犬の耳のトラブルに悩まれている飼い主さんは、実際の診療現場でも多くいらっしゃいます。
そうした中で、近年はオトスコープ(耳の内視鏡)を用いた詳しい耳の診療が行える動物病院も増えてきました。

今回の記事では犬の耳の病気で悩む飼い主さんに向けて、

  • オトスコープとは
  • 犬の耳の構造と外耳炎の関係
  • オトスコープでできること
  • オトスコープ検査を受けるべきタイミング
  • オトスコープ検査の流れと注意点

について解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、オトスコープ検査について理解を深める参考になれば幸いです。

耳をかいている柴犬

犬のオトスコープ検査とは|耳の奥まで確認できる内視鏡

オトスコープは耳専用の内視鏡です。
正式には「ビデオオトスコープ(Video Otoscope)」と呼ばれ、耳道の奥や鼓膜を拡大して観察できる医療機器になります。

これまでの診療器具(手持ち耳鏡)では、耳の入り口から見える範囲しか確認できませんでした。
オトスコープを使うと耳道の奥まで明るく照らしながら観察でき、画像をモニターに映し出すこともできます。
耳内部の様子を大きなスクリーンで共有できるため、飼い主さんも一緒に耳の状態を確認できます。
視覚的な情報が加わることで、治療の必要性や緊急性についても理解しやすくなります。

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犬の耳の構造と外耳炎の関係|なぜ犬は耳の病気になりやすいのか

犬の耳は人間とは大きく異なる構造をしています。
人間の耳道がまっすぐなのに対し、犬の耳道はL字型に曲がっているのが特徴です。

耳の入り口から縦に伸びる垂直耳道と、その奥で横に伸びる水平耳道が90度に折れ曲がっています。
このL字型の構造は通気性が悪く、湿気がこもりやすい環境を作ります。

湿気がこもると細菌やマラセチアといった真菌が繁殖しやすくなり、外耳炎を引き起こす原因となります。
「垂れ耳の犬種」や「耳毛が多い犬種」では、特に湿気がこもりやすく、耳の病気のリスクが高いとされています。

犬のオトスコープ検査でわかること・できる治療

オトスコープの最大の特徴は、耳道の奥までしっかり確認できることです。
犬の耳道は曲がっているため、従来の耳鏡では奥まで見えにくいという欠点がありました。

オトスコープを使うことで、耳道の深部や鼓膜の周囲まで拡大された明るい映像で確認できます。
炎症の強さや鼓膜が傷ついていないかも正確に判断できます。

また、オトスコープは単に「見るだけの検査」ではありません。
検査をしながら、そのまま治療を行える点も大きな特徴です。

映像を確認しながら耳の奥まで洗浄したり、専用の器具を使って耳垢や異物を直接取り除くことも可能です。

通常の耳掃除や点耳薬だけでは改善しにくい外耳炎や中耳炎でも、より根本的な治療が期待できます。

上目遣いの黒い雑種犬

こんな症状があればオトスコープ検査を

外耳炎の治療を繰り返しているのになかなか治らない場合は、オトスコープ検査を検討するタイミングです。

また、中耳(耳の奥)までしっかり観察できるオトスコープは、中耳炎の検査・治療にも有効です。

具体例として
「1ヶ月以上治療を続けても症状が改善しない」
「治ってもすぐに再発する」
といったものが挙げられます。

愛犬が頻繁に耳を掻く、頭を激しく振る、耳を触ると痛がって怒るといった症状が見られるときも要注意です。
耳から悪臭がする、黒っぽい耳垢が大量に出るといった見た目の変化も判断の目安になります。

「頭を振る頻度が急に増えた」「急に耳を気にし始めた」などの場合は異物混入の可能性があります。
異物が原因で外耳炎や中耳炎を引き起こすケースもあるため、早めの対応が重要です。

このような症状が見られる場合や、犬の様子について少しでも気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

犬のオトスコープ検査の流れと注意点|麻酔は必要?時間は?

オトスコープ検査は基本的に全身麻酔下で行います。
特に外耳炎の犬は耳に強い痛みを感じているため、無麻酔での検査は犬にとって大きなストレスになるからです。

犬が動くことで耳道が傷つき、出血することを防ぐためでもあります。

全身麻酔をかけることで、犬が動かない状態でしっかりと耳道の奥まで観察でき、必要な処置を安全に行えます。
耳の状態をしっかり確認し、必要な処置を行うため、検査にはある程度の時間を要します。

そのため、当日は余裕をもってお預けいただくことが一般的です。

外耳炎の場合、1回の検査ですべてが解決するわけではありません。
程度によっては複数回の処置が必要になるケースもあります。
また検査後も、基礎疾患であるアレルギーや皮膚炎のコントロールは継続して行う必要があります。

獣医師とよく相談し、不安や疑問を解消したうえでオトスコープ検査を活用していきましょう。

原っぱの中のミニチュアダックスフンド

まとめ

オトスコープは犬の耳の奥まで観察できる内視鏡検査です。
L字型の耳道構造を持つ犬にとって、従来の耳鏡では見えなかった部分まで確認でき、洗浄や異物除去も可能になります。

外耳炎が治らない、繰り返すといった症状がある場合は、オトスコープ検査を検討してみましょう。
愛犬の耳の健康を守るため、気になることがあればぜひご相談ください。

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