毛穴に潜むもの
2016年07月14日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
熱い日差しと気温にばててしまいそうな今日この頃です(*_*)
わんちゃんネコちゃんもですが、人も熱中症にならないように注意してください!
これだけ暑いと日中外に出歩くのが億劫になりますね。。。
でも、この暑い時期に増えてくる病気。。。。
そう、皮膚病!!(>_<)
耳の問題も含めてですが、皮膚病はこの暑い時期にすごく増えてきます。
かゆみを伴うことが多く症状は、掻く、舐める、はげる。
ネコちゃんは皮膚病は少なく、わんちゃんに多く起こります。
さて、皮膚病と言っても多種多様な病気があるのですが、このところ当院でちょくちょく見かける病気をご紹介したいと思います!
この子は9歳半のダックスの男の子です。
主訴は、以前からのかゆみと脱毛。
他の病院で薬を処方してもらったものの悪化していると来院されました。
写真の通り、頬から首元にかけて毛が薄くなり、皮膚も黒ずみ象の皮膚のように厚ぼったくなっています。
皮膚の検査をしてみると、、、、、、
こんな生き物を発見!!
さて、これは何かというと『毛包虫』と言う毛穴に潜むニキビダニの一種なんです!
毛包の中で増えるので、増えすぎると毛根まで障害され毛が簡単に抜けてしまいます。
ちなみにダニはダニでも、マダニのように人や他のわんちゃんにうつって症状を出すダニではありません(^^)/
どのわんちゃんも生まれたときにお母さんからもらい、共存しているダニなんです。
ただ、増えすぎると問題を引き起こします!
これはわんちゃんの皮膚のバリア機能の低下も関与していると考えられています。
発症するのは、1歳までの若いときと高齢になってからが多く、若齢での発症はほとんどの子が成長とともに症状はなくなっていきます。
問題は高齢になってからの発症。
皮膚のバリア機能の低下を引き起こす問題(ホルモン疾患や腫瘍、老化)が根底にあるので、治らないこともあります。
しかし、良い状態を維持していくことは可能です(^^)/
ちなみに上のダックスさんは今こんな感じになっています!
脱毛も皮膚の厚ぼったさもなくなってきれいになっています(^^)v
オーナーも喜んでいらっしゃいました♪
この子以外にも、毛包虫症の子が何頭も来院されて治療中です。
早くみんな上の子のようにきれいに毛が生えてきてくれれば!!
皮膚でお悩みならお気軽にご来院ください(*^^)v
もちろん皮膚以外でもお気軽にご相談ください!
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
トリミングのわんこたち♪vol.12
2016年07月12日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
まだまだ梅雨も明けず、ジメっと暑い日が続きますね(>_<)
暑さと湿気により、細菌やカビが増えやすいこの時期はわんちゃんの皮膚病の来院がとても増えます。
皮膚が赤い、湿疹やかさぶたがある、かゆみがひどい、毛が抜けているなどの症状がある場合は
早めに受診をおすすめします!
またまた久しぶりになってしまいましたが、トリミングに来てくださったわんちゃんをご紹介します♪
みなさん、ふわふわになった~!いいにおい~!と喜んで帰っていただいています。
まだ載せられなかったわんちゃんたちがたくさんいますので、
また早めに更新します!
~京田辺・八幡・長尾・枚方の動物病院なら松井山手動物病院まで~
スタッフ紹介 第2弾!!
2016年07月01日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
とうとう7月。
開院して11か月目に入りました。
早い(>_<)あっと言う間に1年です。
開院1周年は何か皆様に還元できること考えています!
また周知させていただきますね(^^)/
さて梅雨で湿度が半端ない日が多いですが、 ジメジメと気分も陰鬱になりますね(+_+)
この時期はワンちゃんの皮膚病や耳の病気が非常に増えてきます。
日本の高温多湿の気候はワンちゃんの皮膚にとっては大敵です!
皮膚病も耳の病気も放っておくとどんどん悪化するので、早めに病院に行って治療をしてあげてください(^^)/
それでは本題。
前回から時間が開いてしまいましたが。。。。
いや、本当にものすごく。。。。(*´Д`)
行きましょう、 スタッフ紹介第2弾!!!!笑
紹介するスタッフは
院長の奥さんでもあるのですが、獣医師の聖子先生です(^^)
1歳の娘の世話をしながらなので、基本的には午前中にしか居てません。
聖子先生は奈良県の生駒出身で、勤務医時代は尼崎の忙しい病院で働いていました。
出産を機に一時休職をしましたが、今は松井山手動物病院の獣医師として院長と一緒に働いてくれています(^^)/
ちなみに、院長の大学の先輩であったりもします(笑)
あ、でも年齢は一緒です!
動物たちにできるだけ負担をかけず、飼い主さんと相談しながら治療していくよう心がけています。
病気のことだけでなく、気になることは何でも声をかけてくださいね。
趣味は美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲むこと(#^.^#)
そう、院長と同じ(笑)
最近はもっぱら娘とべったりですが、今しか味わえないと思うので、
子育ても楽しみながら、獣医師との両立、頑張ります!
とのことでした(#^.^#)
今後もよろしくお願いいたします♪
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
縫合糸
2016年06月11日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
とうとう梅雨入りしましたね。
自分的には雨はイヤなので、この時期はげんなりします(*_*)
ジメジメとしてなおかつ診察が暇!笑
やはり、雨の日は自分もそうですが外に出るのは億劫ですよね(^^;
さてさて、前回はだいぶ愚痴になってしまいましたが、今回は手術の時に使う『糸』についてお話しをしようかと。
手術の時には切った皮膚を縫合したり、血管を結紮したりするのに『縫合糸』を使います。
この縫合糸、色んな種類があるんです。
大きく分けると
・いずれ体に吸収されてなくなってしまう糸(吸収糸)
・体に吸収されずにずっと残ったままの糸(非吸収糸)
さらに、その糸の素材によって様々な種類が存在します。
手術法やどこに使うのかによって、使う糸の種類を選ぶわけです。
もちろん、その糸にもお金がかかります。
安い糸は1本数十円、高い糸は1本数千円。。。。。。
それを何本も使うんです(^^;
安い糸なら大した金額ではないですが、高い糸だと、、、、、、(*´Д`)
よく同じ手術でも、すごく安い病院もあればそこそこかかってくる病院もあります。
全てがそうではないですが、安い糸を使用してるため費用が抑えられている場合があります。
それで何も不具合が出なければ良いのですが、、、、、、
先日、当院で縫合糸が原因で問題が引き起こされていた子が来院されました。
他院で若いときに鼠径ヘルニアの手術をしたミニチュアダックスさん。
症状は、一番下のおっぱいのところにしこりが出来ては治ってを繰り返しているとのこと。
ミニチュアダックスは縫合糸に反応して肉芽腫ができる好発犬種です。
再発を繰り返していたため、その病気を疑い原因を精査してみると。。。。。
出てきました。
指先に見える白い塊が糸でそこからしこりが伸びています。
やはり糸が原因。
そして、使われていた糸は『絹糸』でした。
ちなみに1本数十円です(^^;
この絹糸、昔はよく使用されていました。
が、この絹糸により肉芽腫が良く起こってしまうことが分かり、最近ではほぼ使用されていません。
今回は内臓には影響がありませんでしたが、絹糸で避妊手術をして、反応性肉芽腫が尿管を巻き込んでしまいおしっこが出なくなったという子の話も聞いたことがあります。
そうなると命にもかかわってきます(>_<)
縫合糸は体にとって『異物』なので、吸収糸であっても反応性肉芽腫ができる可能性があります。
ただし、絹糸と比べると起こる可能性はすごく少ないんです。
ちなみに当院では絹糸は使用せず、なるべく反応性肉芽腫が起こりにくい糸を選んで使用しています(^^)/
過去にした手術の場所にしこりが出来ては治ってを繰り返すことがもしあれば、お気軽にご相談ください☆
些細な相談もいつでもお待ちしています♪
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
最近聞かれること。。。
2016年05月29日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
予防関係もだいぶ落ち着いてきた今日この頃なのですが、、、
(注:今回のブログは愚痴を含みます笑)
ちょくちょく聞かれる不思議なことが。。。。。
まず、1つ目!
『フィラリアのお薬もらえますか。』
『 え?検査??』
『今までそんなのうけたことないんですけど。。。』
⇒フィラリアの薬は、使用上の注意にもしっかり書かれていますが、投与前にはフィラリア感染の有無を確認する必要があります。
これには、しっかりした理由があります。
もし、感染を起こしていた場合、フィラリアのお薬により子虫が一気に死んでしまい、血管に詰まるなどする副作用があるためです。
その副作用は、時に致死的です。
通年予防をされている場合は、検査は必要ではありません。
それ以外の場合は、検査が必要です!
もちろん、検査が2年に1回でいいと言うのも間違いです!
予防をされている場合、フィラリアに感染するリスクはとても少ないですが、万一があります。
しっかりした予防をされるのだからこそ、検査もしっかり毎年してあげてください!!
また、フィラリアのお薬は『要指示薬』と言う分類に入っています。
この『要指示薬』と言うのは、獣医師が動物を診察し、それに応じて処方が可能になるお薬ということです。
つまりは、診察なしでは出せないお薬ということです。
これは、副作用や誤った使い方をすると出る不具合を予防するために分類分けされています。
たった一つの命、何かあってからでは遅いので、しっかりした『知識』を持って『予防』をしてあげてください(>_<)
2つ目!
『うちの子外に出ないから狂犬病ワクチン打たなくていいですよね。』
⇒これも間違いです!
狂犬病は今現在は日本にない病気ですが、諸外国、特にアジアではまだまだ多い病気です。
日本に狂犬病ウイルスが入ってきた場合、ワクチンを打たれていなければ感染を起こし、蔓延する可能性があります。
狂犬病は人にも感染し、発症すると死亡率ほぼ100%です。
そうならないように、日本では狂犬病予防法というものが制定されています。
混合ワクチンのような任意のワクチンではなく、狂犬病ワクチンは接種が国の法律で定められています!
動物を守る法律でもあり、人を守るための法律でもあるんです。
『あそこのお宅の子も打ってないから・・・・』
ではなく、自分の身を守るためにも接種をしてくださいね!
他にもあるんですが、今回はこの辺で・・・笑
なにかわからないことがあればお気軽にお尋ねください(*^^)v
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