年の瀬
2016年12月27日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
言うてる間にもう年末ですね。
新年まで1週間切りました。
毎日が本当に寒くて寒くて毎朝布団からなかなか出れません(;´Д`)
冬になったばかりですが、春が待ち遠しいです。。。。
さて、12月に入ってから皆さんにお渡しをしている来年のカレンダーなのですが、ワンちゃんバージョンはなくなってしまいました(;´Д`)
ネコちゃんバージョンのみあとほんの少しだけあります(>_<)
予想よりも来院が多かったようで。。。
来年はもう少し数を増やしておきます!
お渡しできなかった方本当にすみません(*_*)
先月半ばからなかなか大変な手術がちょこちょこ入り、なかなかブログの更新ができませんでした(;´Д`)
ようやく落ち着いたので、久々に手術ブログです!
今回は肺腫瘍についてお話をしようかと。
一言で肺腫瘍と言っても色んな種類があります。
皆さんがすぐ思い浮かべるのは肺癌じゃないでしょうか?
肺癌と言うのは『肺にできた癌』全体をさす言葉で、実際にはもっと細かく分類されます。
とは言うものの、悪性の癌には変わりありません!
それ以外に肉芽腫などの良性の腫瘍もできることはありますが、比較的稀です。
あとは肺は血管がすごく豊富な臓器なため、他の臓器にできた癌が転移を起こしやすい場所でもあります。
転移性の肺腫瘍は基本的には手術対応にはなりませんが、原発性の肺腫瘍は手術が根治を狙える唯一の方法になります。
今後獣医療が発展していけば、その他の治療法という選択肢も出てくるかもしれませんが(>_<)
今回手術をした子は13歳を超えたラブラドールの女の子でした。
足先にできた悪性腫瘍の切除の際に、胸のレントゲンで肺に腫瘍の陰影が認められました。
最初は転移を疑ったのですが、足先の腫瘍の病理検査結果やCT検査の結果を考えると転移という感じではなさそう。
CT検査の際に肺腫瘍の針生検ができれば、術前から癌なのかそうじゃないのかの目安が付けれたのですが、場所的に針で刺すには困難な場所でした(T_T)
13歳を超えたラブラドールさんなので、すごく高齢になります。
麻酔リスク、手術のリスクを踏まえ、オーナーさんと話し合い、オーナーさんはすごーく悩まれましたが手術を選択されました。
となれば、どの手術でもそうですが全力を尽くすのみ!
開胸手術は開腹手術より麻酔管理も手術手技も高度なものが求められます。
なんたって胸の中にあるのは肺と心臓。
一歩間違えればすぐ命と引き換えになります(;´Д`)
*手術中の写真があります。ご覧になられる際はご注意ください。
今回は、肋骨と肋骨の間からアプローチする肋間アプローチで手術を行いました。
アン肝のように見えているのが肺です。
腫瘍のある肺を持ち上げて、
そこにある血管、気管を縛ります。
動脈は女性の小指ほどの太さ。
そこを傷つけると一瞬で天井まで吹き上がるほどの大出血が起こります(;´Д`)
なかなかドキドキでした。。。。
全部を縛り、切除したものがこれ。
この肺の中に腫瘍が隠れています。
病理の結果は『肺腺癌』!
やはり癌でした(>_<)
術後も特にトラブルを起こすことなく、先日抜糸に来られました(^^)v
いたって元気!
変わったことと言えば、病院のガラスを見ると震えるようになったくらい(^^;笑
高齢でなおかつ、2つの別々の癌を持っていましたが、両方とも完全切除が出来たのであとは経過観察を行うだけ!
本当にほっとしました!
良かった良かった♪
さて、再度になりますが年末年始の予定です!
12月29日(木) 平常診察
12月30日(金) 平常診察
12月31日(土) 午前のみ診察
1月1~4日 休診(急患対応は可能な限り対応します)
1月5日(木)~ 平常診察
となっております。
休診日の急患対応は、まずは病院にお電話ください。
可能な限り対応させていただきますが、困難な場合は他院を紹介させていただく場合もあります。
ご了承下さい。
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
地域の皆様にとって、安心できる病院に。
1年たってからの・・・・
2016年12月02日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
早いもので12月に入りました。
やはりガラスから受ける外の冷気はすごーく寒いです(*´Д`)
12月に入り、去年もさせて頂きましたがカレンダーをお配りしています!(*´▽`*)
数に限りがありますので先着順となってしまいますこと、ご容赦ください(´ω`*)
さて・・・・・
開院して1年すでに経過してしまいましたが・・・・・
今さらながらに!!!
スタッフ紹介、第3弾~~♪♪笑
開院当初から、当院を支えてくれている認定動物看護師の木谷 美砂子さんです( *´艸`)
彼女は、動物看護師として日々入院動物の看護や、手術の麻酔係、診察動物の保定、受付などなど数え切れないくらいの仕事をこなしてくれています。
そんな彼女は、一時動物看護師を離れ、牧場で乳牛のお世話をしていたり、動物看護師の先生をしていたことがあるなど変わり種です(*´▽`*)
そんな彼女に、趣味は?と聞いてみると、
『音楽聴いて、本読んで、美味しいもの食べて、人間観察。
あと、病院の受付からの車観察!!』
だそうです。ちなみに原文まま(笑)
ちなみに好きなものはマヨネーズ!!
本人はえらく否定しますが、他の人からすると完全なマヨラーです(‘Д’)
病院にマイマヨネーズが常備されているのが何よりの証拠!!
それなのに、本人は否定するんですよね。。。。
彼女いわく
『マヨネーズは好きじゃない。でも、実力は認めてる。』
だそうで。
やっぱり変わり種です(笑)
実家では、写真の2匹のわんこを愛でております(*´ω`)
そんな彼女ですが、
『飼い主様からボソッと…こんな事で来ていいんですか(´・ω・)?という本音を聞く事が多々あります。
当院のドクターは優しいです!(私が言うといろんな思惑を疑われてしまいそうですが 笑)
私自身、心掛けております。なので心配な事があれば、お散歩で立ち寄るぐらいお気軽にご相談下さい。』
とのことでした(´ω`*)
今後ともよろしくお願いいたします!
そして、美味しいマヨネーズがあれば教えてあげてください♪笑
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冬の様相ですね。。。
2016年11月11日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
久しくブログの更新ができていませんでした(*_*)
何だかんだ手術や検査など色々あり、、、と、言い訳をしてみようかと(苦笑)
久々のブログ更新です!
知らぬ間に、一気に気温が下がって冬の様相になりました。
おかげで、また待合のガラスから冷気を一身に感じています(*´Д`)
秋はいったいどこに行ったんでしょう??
これだけ寒暖差が激しくなると、人だけでなくワンちゃんネコちゃんにも体調不良が出てきやすくなるのでご注意ください!
今回は寒くなると多くなる病気、そう『膀胱炎』についてお話します(^^♪
膀胱炎とは、その名の通り膀胱に炎症がある状態を指します。
膀胱炎があると、頻回尿、排尿痛、血尿と言った症状を呈します。
膀胱炎の原因は大きく分けてワンちゃんでは3つ、ネコちゃんでは4つあります。
1.細菌性 ⇒膣や包皮の細菌が逆行性に膀胱にいき、感染することが原因。
2.結晶、結石性 ⇒食餌、飲み水とその子の体質により、尿中に結晶成分が析出。結石になることも。
冬になると飲水量が減るため、尿が濃くなり余計に尿中に結晶成分が析出しやすくなります。
析出した結晶や結石が膀胱粘膜を刺激することが原因。
3.腫瘍 ⇒膀胱内にできるポリープや悪性腫瘍が原因。
ネコちゃんではこれに加えて
4.特発性 ⇒原因不明。ストレスが関わっていると言われている。
があります。
また、それら原因に対して治療法も異なってきます。
1.細菌性 ⇒抗生剤
2.結晶、結石性 ⇒食餌変更、場合により結石の外科摘出
3.腫瘍 ⇒外科切除、抗癌剤
4.特発性 ⇒食餌変更、飼育環境の調整
一言で『膀胱炎』と言っても、治療はこんなに変わってくるんです(‘Д’)
ほとんどの場合は内科的に治療を行いますが、外科でないと治療できないこともあります。
先日はその外科でないと治療できない、膀胱結石をもつ子の手術を行いました。
膀胱結石も何種類かあり、食餌の変更や薬でとけるタイプ、とけないタイプがあります。
手術をした子はとけないタイプの結石。
食餌変更をして、尿のpHを下げて大きさの変化を見ても一向に変わらず。。。。
尿道閉塞、慢性膀胱炎のリスクがあるため外科摘出を行いました。
とれた結石はこれ↓
まあ、いっぱい小さいのがありました(;´Д`)
これだけ表面とげとげしてると、そりゃ膀胱粘膜も傷つきますよね(+_+)
術後の傷口はこんな感じ!
今は抜糸も終わり、元気にしてくれています(*´▽`*)
ただし、結石を取ってこれではい終わり、ではありません!
今現在、結石が出来にくい食餌はありますが全く出来ないと言う食餌はありません。
そのため、結石を分析し、それに合った結石が出来にくい食餌を選んで、それを続けると言う食餌療法は必須になります。
そして今、取った結石は分析のためアメリカまで旅立っております(*´▽`*)
羨ましい、アメリカ・・・・(*´Д`)
それはさておき、分析結果が返ってきたら食餌を考えないと!
ちなみに、膀胱結石による尿道閉塞は命に関わりますが、女の子ではあまり起こらず、男の子で多く起こります。
それは、女の子は尿道が太く短いので詰まりにくく、男の子は細く長いので詰まりやすいんです(>_<)
男の子を飼われてる方は、注意をしておしっこの出具合を見てあげてくださいね(^^♪
何かあれば、お気軽にご相談ください♪
~京田辺、八幡、枚方、長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
うさぎさん
2016年10月06日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
最近はパッとしない天気が多いですね。
台風も例年より数が多いとのこと。
これ以上来ないことを願います(>_<)
実家の稲刈りがもうすぐなので、台風の後だと稲が倒れたりと大変なんです(*´Д`)
さて、先月から行っている一周年記念キャンペーンなのですが、オリジナル保存容器が全てなくなってしまいました(>_<)
まだもう少し持つかと思っていましたが、来院数が少し増えた様です。
嬉しい限りなのですが、お待たせすることもあり申し訳ありません(*_*)
もっと効率的に診察が行えるように日々頑張っていきます!!
オリジナル保存容器はなくなりましたが、もう一つのワンドック割引キャンペーンは10月中も行っていますので、ご興味あればご連絡ください(*^^)v
外から分からない愛猫、愛犬の身体の中をチェックするにはもってこいです♪
この頃、ちょこちょこウサギさんの来院があります。
当院は基本的にはワンちゃん、ネコちゃんを専門としています。
が、その他の動物、いわゆるウサギやハムスター、モモンガなどのエキゾチックアニマルも専門ではありませんが診れる範囲で診させて頂いています。
その中でウサギさんが一番来院数が多いんです。
そして、中には手術になることもあります(>_<)
*以下に手術や臓器の写真があります。ご注意ください!
先日行ったのはウサギさんの緊急卵巣・子宮摘出術。
そのウサギさんは、食欲廃絶で来院されました。
飲水量も少なく、うんちも少ないとのこと。
ウサギさんは他の動物に比べ、体重当たりの飲水量は多い動物です。
飲水量が減ると、胃腸の動きも悪くなり、より状態を悪化させます。
お腹を触ると、腹部全体に柔らかいものが触れ、レントゲン、超音波エコーでそれが液体のたまった子宮だとわかりました。
ウサギさんのメスの生殖器疾患は非常に多く、そのためにオスよりも寿命が短いとされています。
拡張した子宮が胃腸を圧迫し、食欲不振の原因となっているため、根本解決は卵巣・子宮摘出術となります。
ウサギさんの全身麻酔はワンちゃんネコちゃんに比べはるかにリスクは高いため、すごく気を使います(*_*)
その原因の一部を占めるのが気管挿管の難しさ!!
ただ、当院はウサギさん用の気管チューブがあるため、人工呼吸で管理できます(^^)
気管挿管がない場合、手術中に呼吸が止まってしまうこともあるんです。。。。
そんなこんなで、お腹を開けてみると、、、、
子宮でかっ!!!(;´Д`)
手術前は1.4kgだった体重は、手術後1.1kg。
それだけ大きかったから、そりゃご飯も食べれない(^^;
手術後はこんな感じのカラーで術創をかじれないようにしてました。
今は食欲も戻ってくれ、元気とのこと(*´▽`*)
今度は太らない様に願うばかりです(笑)
今回は、ウサギさんの手術について書きましたが、当院はウサギの専門病院ではないので出来うることに限りがあります!
当院での治療が困難と判断した場合は、専門の病院にご紹介していますので、ご承知おき下さいm(_ _)m
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地域の皆様にとって、安心できる病院に。
お鼻の整形!?
2016年09月16日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
だいぶ日中も涼しくなってきました。
むしろ朝晩は少し寒いくらいですね(>_<)
体調の変化には気を付けてくださいね!
さて9月も半ばを超えました。
予想よりもオリジナル保存容器の出が良く、残り1/3位になってしまいました。
ありがたいことです(*´ω`)
ご希望の方は健診がてらご来院ください(^^)/
先日、ちょっと変わった手術を行いました。
8カ月のフレンチブルの子の去勢手術と同時に行ったのですが、、、、、
手術前のお顔です。
手術後はこんな感じです。
さあ、何が変わったかというと・・・・・
そう!鼻の穴が大きくなっています!!(*‘∀‘)
ちなみに奥はこんな感じで縫合しています!
いわゆる鼻ぺちゃの子たちは『短頭種』と呼ばれ、生まれついて体に問題を抱えていることが多く、代表的なものとしては鼻孔狭窄、軟口蓋過長、気管の低形成などがあります。
鼻孔狭窄は鼻の穴が狭いこと、軟口蓋過長は口の上の奥の方にある軟口蓋が長くなってしまった状態です。
軟口蓋を図で示すと☟
ご飯や水を飲んだ時に、鼻腔に入っていかないようにしている重要な場所なんですが、長くなりすぎてしまうと呼吸がしづらくなります。
ワンちゃんもネコちゃんも鼻呼吸をする動物なので、鼻の穴が狭いと空気をうまく吸えません。
軟口蓋過長があるとさらに呼吸がしづらくなります。
その結果、呼吸困難や熱射病、胸の変形などが非常に起こりやすくなります。
それを予防・改善するには手術になるのですが、鼻孔狭窄には鼻孔再建術、いわゆる狭い鼻の穴を大きくする手術。
軟口蓋過長には長い部分を切る軟口蓋切除術を行います。
ちなみに上の子は、両方の手術を行っています(^^)v
軟口蓋は外から確認できないので、長いかどうかは実際には麻酔をかけて目視で確認するのですが、レントゲンである程度確認はできるのといびきの有無で判断することが可能です!
いびきは短頭種には非常に多いのですが、軟口蓋の過長から来ていることがほとんどです(>_<)
手術となると足踏みされるかもしれませんが、その後の快適な生活や熱中症や呼吸困難のリスクの低減を考えるとぜひ考えてあげてほしい手術です(´ω`*)
ちなみに、短頭種の子は他の犬種に比べ吐いたりや、胃炎が多いと言われています。
それらも鼻孔再建術、軟口蓋切除術を行うと低減するというデータもあるので、悩まれている方は考えてあげてみてください(^^)/
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