冬の様相ですね。。。
2016年11月11日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
久しくブログの更新ができていませんでした(*_*)
何だかんだ手術や検査など色々あり、、、と、言い訳をしてみようかと(苦笑)
久々のブログ更新です!
知らぬ間に、一気に気温が下がって冬の様相になりました。
おかげで、また待合のガラスから冷気を一身に感じています(*´Д`)
秋はいったいどこに行ったんでしょう??
これだけ寒暖差が激しくなると、人だけでなくワンちゃんネコちゃんにも体調不良が出てきやすくなるのでご注意ください!
今回は寒くなると多くなる病気、そう『膀胱炎』についてお話します(^^♪
膀胱炎とは、その名の通り膀胱に炎症がある状態を指します。
膀胱炎があると、頻回尿、排尿痛、血尿と言った症状を呈します。
膀胱炎の原因は大きく分けてワンちゃんでは3つ、ネコちゃんでは4つあります。
1.細菌性 ⇒膣や包皮の細菌が逆行性に膀胱にいき、感染することが原因。
2.結晶、結石性 ⇒食餌、飲み水とその子の体質により、尿中に結晶成分が析出。結石になることも。
冬になると飲水量が減るため、尿が濃くなり余計に尿中に結晶成分が析出しやすくなります。
析出した結晶や結石が膀胱粘膜を刺激することが原因。
3.腫瘍 ⇒膀胱内にできるポリープや悪性腫瘍が原因。
ネコちゃんではこれに加えて
4.特発性 ⇒原因不明。ストレスが関わっていると言われている。
があります。
また、それら原因に対して治療法も異なってきます。
1.細菌性 ⇒抗生剤
2.結晶、結石性 ⇒食餌変更、場合により結石の外科摘出
3.腫瘍 ⇒外科切除、抗癌剤
4.特発性 ⇒食餌変更、飼育環境の調整
一言で『膀胱炎』と言っても、治療はこんなに変わってくるんです(‘Д’)
ほとんどの場合は内科的に治療を行いますが、外科でないと治療できないこともあります。
先日はその外科でないと治療できない、膀胱結石をもつ子の手術を行いました。
膀胱結石も何種類かあり、食餌の変更や薬でとけるタイプ、とけないタイプがあります。
手術をした子はとけないタイプの結石。
食餌変更をして、尿のpHを下げて大きさの変化を見ても一向に変わらず。。。。
尿道閉塞、慢性膀胱炎のリスクがあるため外科摘出を行いました。
とれた結石はこれ↓
まあ、いっぱい小さいのがありました(;´Д`)
これだけ表面とげとげしてると、そりゃ膀胱粘膜も傷つきますよね(+_+)
術後の傷口はこんな感じ!
今は抜糸も終わり、元気にしてくれています(*´▽`*)
ただし、結石を取ってこれではい終わり、ではありません!
今現在、結石が出来にくい食餌はありますが全く出来ないと言う食餌はありません。
そのため、結石を分析し、それに合った結石が出来にくい食餌を選んで、それを続けると言う食餌療法は必須になります。
そして今、取った結石は分析のためアメリカまで旅立っております(*´▽`*)
羨ましい、アメリカ・・・・(*´Д`)
それはさておき、分析結果が返ってきたら食餌を考えないと!
ちなみに、膀胱結石による尿道閉塞は命に関わりますが、女の子ではあまり起こらず、男の子で多く起こります。
それは、女の子は尿道が太く短いので詰まりにくく、男の子は細く長いので詰まりやすいんです(>_<)
男の子を飼われてる方は、注意をしておしっこの出具合を見てあげてくださいね(^^♪
何かあれば、お気軽にご相談ください♪
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