

子犬のワクチンについて|子犬を迎えた方へ
2020年02月14日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院看護師の辻井です。
さて、今回は「子犬のワクチン」についてです。
子犬を迎えられた方は、初めてご来院された時にワクチン接種の説明を行うことが多いのですが、ここでは普段よりもう少しだけ詳しくお話したいと思います(*^-^*)
わんちゃんのワクチンは大きく分けて「混合ワクチン」と「狂犬病ワクチン」の2種類があります。
『混合ワクチン』とは、その子が暮らしていく上で感染するかもしれない病気を予防するワクチンです。
「混合」という名前の通り、一回のワクチンで数種類の病気を予防できます。
何種類のワクチンを接種するのかやワクチンを打つ時期はその子のライフスタイル(生活環境)によって変わります。
基本的に子犬の時期は1か月ごとに数回混合ワクチンを接種します。これは移行抗体が身体の中に残っている状態で接種すると、ワクチンの効果がしっかり出ないからです。移行抗体が子犬の身体の中にどれぐらい残っているのかは予測しずらい上、1か月空けて数回接種することになります。
また、子犬の混合ワクチンが終わっても、しっかり抗体を維持していく為、基本的に年に1回接種しましょう。
移行抗体とは?→子犬が産まれてすぐ母乳から貰う抗体のことで、免疫の低い子犬の時期に身体を守るものです。成長につれ移行抗体は無くなり、自分の免疫で身体を守るようになります。
『狂犬病ワクチン』はその名の通り狂犬病を予防するワクチンです。狂犬病は発症すると致死率は100%と言われ、全ての哺乳類(ヒト含む)・鳥類に感染する怖い感染症です。日本では数十年と発生していませんが、世界の国をみるとほとんどの国で狂犬病は発生しています。海外との交流が盛んな現代では日本に住んでいるからといって安心はできません。
日本に住む犬は年に1回の狂犬病ワクチン接種と犬の登録が法律によって義務付けられています。打つ時期については年齢や飼い始めた時期などによって異なります。おうちのわんちゃんが社会に認めてもらう為にも必ず接種しましょう。
そして、子犬のワクチン接種は午前中のご来院をお願いしています。
何故、午前中に来て頂くかというと「ワクチンアレルギー」が起こる可能性があるからです。
『ワクチンアレルギー』とは、ワクチンを打った後に起こる副作用のことで、犬では0.49%の確率で起こると言われています。
成犬になっても毎回接種するたびにワクチンアレルギーのリスクがあるのですが、初めてのワクチン接種や2・3回目のワクチン接種はアレルギー症状が起こる可能性が上がります。
【ワクチンアレルギーの症状】
・顔の腫れ
・皮膚のかゆみ
・食欲がなくなる、元気がなくなる
・嘔吐や下痢
・蕁麻疹 など
ワクチンアレルギーはすぐ症状が出ることもあれば、数時間後に症状が出る場合もあります。
午前中にワクチン接種をすれば、万が一アレルギー症状が出ても昼間なので獣医師がすぐに対応できます。
その為ワクチンは午前中に接種しましょう(^^♪
また、アナフィラキシーショックという命にかかわる重篤なアレルギー症状を起こすことがあります。アナフィラキシーショックは打って数十分以内に起こる可能性が高いため、アナフィラキシーショックが起こった場合すぐに対応できるように子犬のワクチン接種後数十分は院内にてお待ち頂きます。
ワクチンを打った後は、1日安静にし、様子をみてあげましょう。気になることがあればすぐにご連絡下さい。また、数日は激しい運動を控え、できればシャンプーは1週間以上空けましょう。
・・・ワクチンの話だけでもブログで書くと結構長くなりますね(^^;
子犬の頃はこれに加えてフィラリア予防やノミダニ予防、去勢・避妊の手術、しつけや食事など飼い主さん側が覚えることが多く、大変かと思います。
分からないことがあれば、いつでも、何度でもスタッフに聞いて下さいね(‘ω’)ノ
∗当院では京田辺・八幡・精華町・宇治・井手町・久御山・城陽への犬の登録と済票(今年狂犬病を接種したという証明)の発行が可能です。木津川と宇治田原は済票のみ発行できます。(2019年11月時点)
その他の地域(枚方など)にお住まいの方は犬の登録と済票発行はできません。
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
皆様にとって、信頼・安心できる病院に。
