うんちが出にくい
2016年03月12日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
ようやく暖かくなったかと思いきや、また寒の戻り。。。。
自動ドアが開いた時の冷たい空気が身に沁みます(>_<)
早く本格的に暖かくなってもらいたいものです!
さて、今回は『うんちが出にくい』と来られたダックスさん。
うんちをするポーズを何回もするけれど、なかなかうんちが出てくれないとのこと。
診察すると肛門の右側がぽっこり。
外からでもうんちがそこにたまっているのがわかります。
病名は『会陰ヘルニア』!!
未去勢の男の子に多い病気ですが、まれに女の子もなることがあります。
肛門周囲の筋肉が薄くなってしまうことで直腸や膀胱などが腹腔外へ出てしまう病気です。
原因は、男性ホルモンや腫瘍、便秘に伴ういきみ、筋肉が弱くなってしまう病気などが言われています。
基本的には左右両側で発症します。
また、進行性の病気なため放っておいても良くなることはありません!
治療は外科手術になります。
色んな方法があるのですが、全てに共通するのは再発が多いこと。。。。
当院ではその中でも、再発率が少ないと言われているメッシュを使用した方法で行っています(^^)v
欠点は、メッシュが体からすると異物なため免疫反応を起こしてしまう可能性があること。
自分が執刀した子ではないのですが、過去に1頭起こってしまった子がいます。
手術後はこんな感じになります(^^)/
この子も両側筋肉が薄くなっていたため、両側手術を実施しています。
しばらくの間は違和感からか出しづらさが残りましたが、今ではすっかりなくなりスムーズに出てくれているとのこと(^^)v
先日チェックのため来院されましたが、毛も生え術創はほぼほぼ分からなくなっていました♪
快適に過ごしてくれているようでなによりでした(*´ω`)
ちなみに、腸だけでなく膀胱まで出てしまっているような場合は命に関わることもあります!
おしっこが出にくい、おしっこするとお尻のふくらみがへこむ場合は、すぐに病院に行ってあげてください(>_<)
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