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犬のシャンプーでは皮膚の乾燥に注意?|乾燥を防ぐ方法を獣医師が解説

2025年07月14日カテゴリ|コラム

シャンプーされているチワワ

犬のシャンプーでは皮膚の乾燥に注意?|乾燥を防ぐ方法を獣医師が解説

「犬がシャンプーの後に体を掻くことが多いな。」
「犬をシャンプーしたばかりなのにフケのようなものが出ている。」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
実はこれ、シャンプー後の皮膚の乾燥が原因かもしれません。
「シャンプーは水を使うから保湿されるのでは?」
というのはよくある勘違いです。

今回は犬のシャンプー後の皮膚の乾燥について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、日頃の愛犬のスキンケアにお役立てください。

犬のシャンプー後に乾燥するってどういうこと?

犬のシャンプーで皮膚が乾燥してしまう理由には

  • 皮膚を濡らすこと
  • シャンプー剤での洗浄
  • 皮膚の摩擦

などがあります。
それぞれについて解説します。

皮膚を濡らすこと

皮膚に水がついて蒸発すると濡れる前よりも皮膚が乾燥します。
人間もお風呂上がりには顔が乾燥して突っ張る感覚がありますよね。
犬の皮膚でも同じようなことがおこります。

シャンプー剤での洗浄

シャンプーによってバリア機能が低下することで皮膚の乾燥がおこります。
皮膚には天然のバリア機能が存在しています。
天然のバリア機能として働いているのは油脂や保湿成分などの物質です。
シャンプーの目的は皮膚の汚れを落とすことですが、その汚れと共に天然のバリア機能物質までも落としてしまう場合があります。
人間も洗剤で食器を洗っていると手がキシキシとする感覚になることがありますよね。
犬のシャンプー剤による乾燥も同じような感じです。

皮膚の摩擦

犬をシャンプーするとき、ゴシゴシと強く擦ってしまうと皮膚が傷ついて乾燥しやすくなってしまいます。
犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄くデリケートです。
人間もシャンプーするときに爪を立ててガリガリと洗うと痛いですよね。
犬はもっと皮膚が傷つつきやすいため、優しく洗ってあげましょう。

犬のシャンプー後の乾燥を防ぐためには

タオルに包まれているヨークシャーテリア

犬のシャンプー後の乾燥を防ぐためには

  • 洗浄力の強いシャンプーを多用しない
  • シャンプーを泡立ててから使う
  • シャンプー後は保湿をする

ということが大切です。
それぞれについて詳しく解説します。

洗浄力の強いシャンプーを多用しない

シャンプー選びは皮膚の乾燥を防ぐために重要です。
洗浄力の強いシャンプーを使いすぎると、汚れと一緒に皮膚に必要な皮脂まで除去してしまいます。
その結果皮膚のバリア機能に障害が起きてしまう可能性があります。
シャンプーには汚れを落とす洗浄力が求められると同時に

  • 皮膚に必要な皮脂を落としすぎないこと
  • 皮膚にとって刺激が少ないこと

という特徴が必要です。
しかし、この条件を全て満たすシャンプーは少ないのが現状です。
信頼できる動物病院が取り扱っているシャンプーから選ぶのも良い方法でしょう。

シャンプーを泡立ててから使う

シャンプーを泡立ててから使うことも皮膚の乾燥を防ぐために重要です。
シャンプーを泡立てから使うことで皮膚の摩擦を減らすことができます。
液体状のシャンプーをそのまま犬の体につけて洗おうとするとなかなか泡立ちませんよね。

また、シャンプーの原液を直接皮膚につけると皮膚のダメージにも繋がります。
おすすめなのはシャンプーをボウルなどに取り、適量の水を加えて泡立てネットで泡立てる方法です。
泡の状態で出てくるタイプのシャンプーもあります。
使いやすさや効果によって愛犬に1番合うシャンプーを選びましょう。

シャンプー後は保湿をする

刺激の弱いシャンプーをしっかり泡立ててから使っても、皮膚の乾燥を完全に防ぐことはできません。
そこで、シャンプー後は保湿剤で潤いを補ってあげる必要があります。
保湿剤も成分が重要です。
犬の皮膚の保湿に対して効果のある成分がちゃんと含有されていないとうまく保湿されません。

例えば、セラミドという成分が配合されている保湿剤は高い保湿力があるとされています。
そのほかにもたくさんの有効成分があり、保湿剤の種類も豊富にあります。
保湿剤もシャンプーと同様に信頼できる動物病院に相談して選ぶのが良いでしょう。

まとめ

シャンプーされている柴犬

いかがでしたか?
シャンプーは皮膚の汚れを取り除くために必要ですが、皮膚の乾燥の原因になる可能性があります。
保湿剤などをうまく活用して犬の皮膚の乾燥を防ぎましょう。

当院では皮膚科の診療に力を入れています。
愛犬の皮膚トラブルにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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