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松井山手動物病院

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仔猫の大腿骨骨折

2021年01月26日カテゴリ|ブログ,診察

こんにちは。
院長の奥田です。

いつになっても、ニュースは新型コロナウイルス感染症の話題ばかりですね。。。
緊急事態宣言も延長されるのかどうなることやら(*_*)
早く明るいニュースで持ちきりになってほしいものです!!

さて話が変わって。
ここのところ、ちょこちょこ整形外科の手術をしています。
手術はほとんど毎日行っているのですが、やはり圧倒帝に多いのは去勢、避妊などの予防手術です。
整形外科の手術はそこまで頻度が多くないので、執刀するときはいつも以上に気合が入ります(/・ω・)/
今回手術を行ったのは子猫ちゃん。

その子猫ちゃんは保護された子だったのですが、ある日急に右の後ろ足の使い方がおかしいと来院されました。
触診でも痛みが認められ、状態の確認のためにレントゲンを撮ってみると、、、

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右の大腿骨の骨頚部が骨折していました。
そりゃ痛いはずです(*_*)

治療法としては、

➀ピン固定

②骨折している部分を切除する、大腿骨頭切除術

➂全股関節置換術

があります。
それぞれにメリット、デメリットがあって

➀ピン固定:うまく癒合してくれれば、本来のパフォーマンスが可能。ただし、うまく癒合しなかったり、壊死したりと術後のトラブルは多い。

②大腿骨頭骨頚切除術:日常生活には問題ないが、本来のパフォーマンスより少し劣る。痛みをとる緩和的な手術。

➂全股関節置換術:ほぼ本来のパフォーマンスが可能。ただし、すごく難しく費用も高い。

こんな感じになります。
オーナー様と相談の上、大腿骨頭骨頚切除術と言う方法で手術を行いました。
この手術は、大腿骨の骨頭と骨頚を切り落とし、痛みの原因となる部分を取り除く手術法です。
完全な機能改善を目的とした手術ではなく、痛みをとり、機能障害を改善させる目的で実施します。
手術後は線維性の『偽関節』ができ、それが支えになるため関節がなくなってしまっても歩行は可能で、日常生活は問題なく過ごすことができます。

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術後はこのような感じになります。
骨同士がこすれると痛みの原因になるため、股関節と大腿骨が当たらないように骨折片を除去しトリミングしています。

術後の経過は良好で、今では元気よく走り回っています!
猫ちゃんは順応能力が非常に高いため、言われなければ手術をしたと分からないくらいです(*^^)v

痛みから解放されてくれてなにより(*´▽`*)

 

 

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明けましておめでとうございます。

2021年01月04日カテゴリ|ブログ,雑談

明けましておめでとうございます。
院長の奥田です。

本日から仕事始めとなりました。
昨年は本来であれば東京五輪の話題で持ちきりだったはずが、新型コロナウイルス関連ばかりの一年でした。
世の中の『普通』だと思っていたことが、一気に変化しました。
まだまだ感染者数は減少傾向ではなく、また緊急事態宣言が発令されるかもしれません。
以前のような『普通』に戻るのは、まだだいぶ時間はかかると思います。

しかし、ワクチンが開発されたりと悪いニュースばかりではありません。
ワクチンを皮切りに、良いニュースが席巻することを切に願っています。
当院も当院に出来得ることをして、『普通』に戻れるように一歩一歩前に進んでいきたいと思います。
また診察に関して、随時変更などが出るかもしれませんが、ご協力をお願いいたします。

 

今年こそは、平和で人と動物が幸せに暮らせる世の中になれますように!

今年もどうぞよろしくお願いします。

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今年も・・・・

2020年12月31日カテゴリ|ブログ,雑談

こんにちは。
院長の奥田です。

ようやく仕事納めになりました。
今年は本当に新型コロナウイルスに翻弄された年でした。
幸いにも当院スタッフは罹患することなく今年度の診察を終えることができました。

来年は、ワクチンにより落ち着いてくれることを願うばかりです!!

1月4日から通常の診察を開始します。
1月3日までは休診となりますので、ご注意ください。

では、よいお年をお迎えください(^^)/

 

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嬉しいことが!!

2020年10月09日カテゴリ|ブログ,雑談

こんにちは。
院長の奥田です。

人の医療もそうですが、獣医療でも日進月歩で新しい知見、技術、薬がどんどん出てきます。
取り残されないよう、ガラパゴス化しないように日々勉強なのですが、ここにもコロナ禍の影響が。。。
学会やセミナーはどうしても密になるので、軒並みオンライン化になっているんです。
見逃し配信もあったりするので、わざわざ行かなくてよい、自分の見たい時に見れるというのは非常に便利!
ただ、実際に聞くのとオンラインではやはり集中力が違う気がしますが(;’∀’)

学会やセミナー以外でも、著名な先生方が会員制オンライングループを立ち上げられて情報交換だったり、セミナーを行っています。
本当にもう情報があふれまくっています(笑)

そんななか、日本屈指の画像診断医の先生が立ち上げられたオンライングループがあるのですが、より気軽にそしてより密に情報交換・勉強を行い、さらに横のつながりをつくるを目的に少人数制のプライベートグループをつくられました。
臨床年数によって4クラスに分けられ、各クラス限定30人!!

元のオンライングループで参加している獣医師の数は約2700人。

私は臨床11年から30年までのクラスで、非常に倍率の高いところ。。。。
いざ申し込みをして、結果を待っていると。。。。。

 

なんと!!
見事、抽選に当たりました!!!(*´▽`*)
限定30人のうちの1人!!

 

あまり抽選にあたることはない方なので、どれだけの運を使ってしまったのやら。。。(‘ω’)
それでも、それを差し引いてもなお嬉しい!!

画像診断の勉強にも身が入るというものです( *´艸`)
コロナ禍で暗いニュースが多いなかの、嬉しいニュースでした!(完全に個人的ですが笑)

よりレベルアップして、動物たちに還元できるよう頑張りたいと思います!

 

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椎間板ヘルニア

2020年09月21日カテゴリ|診察

こんにちは。
松井山手動物病院です。

急に涼しくなりましたね。
急激な気温の変化で体調を崩しやすいので、皆さんご注意くださいね!

秋といえばサンマが好きなんですが、今年は本当に不漁のようですね。。。
スーパーに行っても生サンマを全然見ない(;’∀’)
あっても高くてなかなか気軽に手がだせなそうですが。。。。(/ω\)
悲しい限りです。。。。

さて、急に話が変わりますが(笑)
当院では色んな手術を行っています。

一般的な不妊手術、歯科処置の他に神経外科、軟部外科、整形外科も行っています。
今回は神経外科のお話です(^^)/

その子は、4歳のまだまだ若いダックスの女の子Fちゃん。
ソファから落ちた時に背中から落ちてしまってから、後ろ足がふらつくと来院されました。
各種身体検査、レントゲンから胸腰部椎間板ヘルニアと暫定診断しました。

胸腰部椎間板ヘルニアにはグレードがあります。

グレード1:神経学的異常はなく、痛みのみ。
グレード2:後肢の不全麻痺。ふらつきながら歩ける
グレード3:後肢の不全麻痺。補助で立つことはできるが、歩けない
グレード4:後肢の麻痺(後ろ足は動かせない)。痛みの感覚はある
グレード5:後肢の麻痺。痛みの感覚はない

Fちゃんは、グレードとしては3に近い2でした。
椎間板ヘルニアの治療は大きく分けて2種類。
➀内科:安静!!ケージレスト!!!
②外科:片側椎弓切除術など

治療はグレードに合わせて使い分けます。
ちゃんとした治療を行ったうえでの改善率は、

グレード1~2:内科 約90%
外科 約90%以上
グレード3~4:内科 約50%
外科 約90%以上
グレード5:早急な外科的介入が必要。
外科 約50%以下

となっています。
グレード2だったFちゃんはまずは安静にて治療を開始しました。

が、、、、、その日の夕方、全く立てなくなったとのこと。。。。
再度来院してもらい、診てみると、、、、、

グレード4!!
一気に症状が進行していました。。。。

こうなると手術を考えなくてはいけません。
MRI検査を行い、ヘルニアが起こっている場所を特定し手術となりました。
が、Fちゃん手術直前には痛みの感覚もないグレード5になっていました。。。
それだけ神経の損傷が大きかったということです。

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↑手術中の写真。

神経の色は悪くなかったので、できうる限り椎間板物質を取り除き手術終了。
さて、手術翌日からリハビリ開始です!
手術で脊髄の圧迫は取れているので、リハビリで機能回復を促します。
そうすると、手術後10日目には後ろ足が動き出し、その数日後にはふらつきながら歩けるようになりました(*^^)v

手術後1か月で走れるくらい回復しています!
良かった♪

最近はダックスの飼育頭数が昔に比べて減っているので、そこまで多くはないですがトイプードル、柴犬にも椎間板ヘルニアは起こります!

『後ろ足が急に動かなくなった!!』

そんな時は早くに病院に受診してくださいね!!!

 

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〒610-0354 京都府京田辺市山手南2丁目1-3

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