トイプードルはなぜ皮膚病になりやすい?|原因と予防法
2026年01月28日カテゴリ|コラム
トイプードルはなぜ皮膚病になりやすい?|原因と予防法
トイプードルはかわいい印象とは裏腹に、皮膚トラブルが多い犬種です。
「最近よく体を掻いている」
「皮膚が赤くなっている」
「なんとなくベタついて臭う」
こうした変化に気づいていても、病院に行くべきか迷う飼い主の方は少なくありません。
皮膚病は見た目が軽症に見えても、原因によっては慢性化しやすく、早めの対応が大切です。
この記事では、
- トイプードルが皮膚病になりやすい理由
- トイプードルに多い皮膚病の種類と特徴
- 動物病院を受診すべきタイミング
- ご自宅でできる日常ケアと予防法
について、わかりやすく解説します。
愛犬の皮膚の変化に気づいたときのご参考として、ぜひ最後までお読みください。
トイプードルが皮膚病になりやすい理由
トイプードルは犬種特有の体質から、皮膚病になりやすい傾向があります。
主な理由は以下の2つです。
- 皮脂分泌が多いこと
- 毛が伸び続けること
それぞれについて解説していきます。
皮脂分泌が多い
トイプードルは水辺での作業に適応してきた犬種で、皮脂の分泌が多い体質を持っています。
皮脂は皮膚を守る役割がありますが、過剰になるとどうでしょうか?
マラセチアなどの常在菌が増殖しやすくなります。
特に高温多湿な日本の環境では、皮脂の多さが皮膚に負担となり、皮膚炎のリスクを高めています。
毛が伸び続ける
トイプードルの毛は抜けにくく、伸び続ける特徴があります。
この毛が抜けにくいという特徴は「飼育がしやすい犬種」と言われる理由の一つです。
しかし、毛が伸びると通気性が悪くなり汚れがたまりやすくなります。
不衛生な状態が続くと皮膚トラブルにつながるため、定期的なお手入れが欠かせません。
トイプードルに多い皮膚病の種類
トイプードルがかかりやすい代表的な皮膚病を4つご紹介します。
犬アトピー性皮膚炎
犬アトピー性皮膚炎は花粉やダニなど環境中のアレルゲンによって引き起こされる皮膚炎です。
- 顔
- 耳
- 足先
- 脇
- 内股
などに強い痒みと赤みが見られます。
遺伝性が強く、ほとんどの場合3歳までに発症します。
脂漏症
脂漏症は皮脂の分泌バランスが崩れる疾患です。
トイプードルに多いのは皮膚が脂っぽくなる脂性脂漏症でフケや脱毛が増加します。
状態が悪くなるとカサブタなどもみられます。
皮膚のバリア機能が低下し、マラセチア皮膚炎(カビの一種が増殖する疾患)などを併発しやすいのも大きな特徴です。
膿皮症
膿皮症はブドウ球菌が毛包から侵入し炎症を起こす細菌感染です。
- 顔
- 脇
- 股
などに症状が現れ、重症化すると範囲が広がり脱毛や潰瘍になることもあります。
心因性掻痒症
心因性掻痒症はストレスや不安が原因で、皮膚を舐めたり噛んだりする行動が続く疾患です。
環境の変化や留守番時間の増加などがきっかけになることがあります。
賢く繊細な性格のトイプードルで比較的多く見られます。
動物病院を受診するべきタイミング
皮膚病は早期発見、早期治療が大切です。
以下のような症状が見られたら、獣医師に相談する目安です。
- 皮膚の赤みや痒みが続く
- 体を頻繁に掻く
- 脱毛やフケが増えてきた
- 皮膚がべたつき、臭いが強くなった
- 足先や耳を執拗に舐める
トイプードルは皮膚トラブルを抱えやすく、犬アトピー性皮膚炎や脂漏症は慢性化しやすい傾向にあります。
見た目が軽症でも、自己判断せずに受診されることをおすすめします。
日常生活でできる予防法
皮膚病を防ぐには日々のケアが大切です。
適切な予防ケアを知ることで、犬の皮膚を健康に保つことができます。
皮膚トラブルを未然に防ぎ、愛犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。
ここでは、具体的な予防ケア方法をご紹介します。
シャンプーとブラッシング
月2回程度のシャンプーと毎日のブラッシングで皮膚を清潔に保ちましょう。
シャンプーは皮膚の汚れや余分な皮脂を取り除く効果があります。
ただし、洗いすぎは皮膚の乾燥を招くため、犬の皮膚状態に合った頻度が大切です。
ブラッシングは汚れや皮脂を取り除くだけでなく、皮膚の代謝を促す効果もあります。
散歩後のケア
散歩後は被毛をしっかり乾かすことが重要です。
濡れた被毛は常在菌が増殖しやすい環境になります。
雨の日や水遊びの後は、脇や足の指の間、耳などを中心にしっかり乾かしましょう。
体型管理と食事
適正体重を維持することで皮膚トラブルのリスクを減らせます。
肥満体型は皮膚のしわが増え、皮膚状態が悪化しやすくなります。
栄養バランスの整った食事と適度な運動で、適切な体型を維持しましょう。
トリミング
月1回程度の定期的なトリミングで通気性を保ち、皮膚トラブルを防ぎましょう。
トイプードルにとって、トリミングは美容だけでなく健康維持のためにも重要です。
被毛が伸び続ける犬種だからこそ、計画的なトリミングが皮膚病予防の鍵となります。
毎日のブラッシングと組み合わせ、愛犬の皮膚を清潔に保ちましょう。
まとめ
トイプードルは皮脂分泌が多く、毛が伸び続ける犬種特性から皮膚病になりやすい傾向があります。
「少し赤いだけだから様子を見よう」などと思っているうちに悪化することが多いため、
- 皮膚の赤みや痒み
- 皮膚のべたつきと独特の臭い
- 足先や耳を執拗に舐める
などの変化が見られたら、ぜひお早めにご相談ください。
日々のケアで予防しつつ、早期発見・早期治療により愛犬の皮膚の健康を守りましょう。



