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犬の脂漏症はスキンケアが大切?|獣医師が教える脂漏症に効果的なスキンケア

2025年03月18日カテゴリ|コラム

横を向いているシーズー

犬の脂漏症はスキンケアが大切?|獣医師が教える脂漏症に効果的なスキンケア

「犬の皮膚がベタベタする」
「犬のフケが多く、毛並みが悪くなってきた」
「犬の体から独特な匂いがする」

このようなお悩みをお持ちの飼い主様はいるのではないでしょうか。
これらの症状は脂漏症のサインかもしれません。

今回は犬の脂漏症についてや効果的なスキンケアを詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬に最適なスキンケアを見つけてみてください。

犬の脂漏症とは

犬の脂漏症は皮膚のターンオーバーに異常が生じることで発症します。
正常な皮膚では表皮の細胞が徐々に表面に移動し、最終的に剥がれ落ちます。
脂漏症はこのプロセスが正常に行われない病気です。
脂漏症は皮脂が過剰に分泌される油性脂漏症と、フケが増える乾性脂漏症の2つのタイプがあります。

皮膚のターンオーバーの異常と脂漏症

皮膚のターンオーバーが通常より短くなると、セラミドなどの保湿成分が不足し、皮膚の乾燥を引き起こします。
皮膚の乾燥を補おうとして皮脂が過剰に分泌され、ベタベタした肌になります。この状態が油性脂漏症です。
また、表皮が通常より早く剥がれ落ち、フケが増えることもあります。その結果、乾性脂漏症が引き起こされます。

犬の脂漏症の原因

皮膚のターンオーバーに異常が生じ、脂漏症を発症する原因は大きく分けて2つあります。

遺伝的要因

特定の犬種では、遺伝的な要因で皮膚のターンオーバーがうまくいかず、脂漏症になりやすいと言われています。
好発犬種は、

  • アメリカン・コッカー・スパニエル
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • シーズー
  • プードル
  • ラブラドール・レトリバー

などが挙げられます。
これらの犬種は若い頃から症状が現れることが多いです。遺伝的要因であるため、根治が難しいとされています。

二次的要因

遺伝的要因とは関係なく、以下のような問題があると脂漏症の原因になると言われています。

  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギー
  • ホルモンバランスの乱れ(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)
  • 栄養不良(タンパク質、ビタミン、亜鉛などの不足)
  • 寄生虫感染(疥癬、マラセチア)
  • 真菌感染
  • 高温多湿な環境

これらの要因で脂漏症を発症している場合は、脂漏症のきっかけになっている要因を特定し、治療することが大切です。

脂漏症の症状

犬の脂漏症は油性脂漏症と乾性脂漏症でそれぞれ特徴的な症状があります。
症状をしっかりと見極めることが脂漏症の診断につながりますね。

油性脂漏症

油性脂漏症は皮脂が過剰になり、皮膚がベタつくのが特徴的な症状です。
皮脂が過剰になると皮膚の常在菌であるマラセチアというカビの一種が増殖します。
マラセチアが増えると皮膚に炎症を起こし、かゆみを引き起こします。
マラセチアは高温多湿な環境を好むため、

  • わきの下
  • 指の間

などで症状が強く出ることが多いです。

乾性脂漏症

乾性脂漏症はフケが増えることが特徴的です。
皮膚のベタつきは少ないですが、皮膚の乾燥からかゆみが出ることが一般的ですね。

脂漏症に効果的なスキンケア

シャンプーをされるヨークシャーテリア

脂漏症の症状を抑えるためには、日頃からスキンケアを行うことが大切です。
ここでは脂漏症に効果的なスキンケアをご紹介します。

シャンプー

脂漏症の管理において、定期的なシャンプーは欠かせません。
シャンプーは症状に合わせて週1〜2回程度の頻度で継続すると効果的です。
脂漏症では皮脂やフケを落とす脱脂作用があるシャンプーや、マラセチアの増殖を抑える抗菌作用のあるシャンプーを使うことが多いです。

皮脂やフケを落とすシャンプー

脂漏症では過剰な皮脂やフケを落とす作用がある

  • 硫黄
  • サリチル酸
  • 過酸化ベンゾイル

などの成分が入ったシャンプーを使用することが多いです。
しかし、これらの成分は刺激や洗浄力が強く、皮膚が乾燥しやすいので注意しましょう。
シャンプーの後は保湿剤を併用すると乾燥を防げますね。
また、皮膚の状態に合わせて刺激性の少ないシャンプーを使用するのもおすすめです。

抗菌作用のあるシャンプー

クロルヘキシジンは抗菌作用があり、細菌やマラセチアの増殖を抑えてくれます。
脂漏症では皮膚の常在菌であるマラセチアが増殖することで症状が悪化するため、クロルヘキシジンを含むシャンプーは脂漏症の管理に有効です。

保湿

脂漏症の犬はシャンプー後には必ず保湿を行いましょう。
シャンプーによって皮脂が取り除かれると、一時的に皮膚が乾燥します。
皮膚が乾燥すると、体がそれを補おうとして皮脂分泌が増加することがあります。
油性脂漏症の場合はさっぱりとした仕上がりになるローションやスプレータイプの保湿剤がおすすめです。
乾性脂漏症の場合は保湿効果が長く続くオイルタイプの保湿剤を使用しましょう。
特に尿素クリームは硬くなった皮膚を柔らかくする効果があります。乾性脂漏症でフケが多く、皮膚が分厚くなっている場合に効果的ですね。
また、保湿はシャンプー後だけでなく、日常的に行うことも重要です。
これにより、皮膚のバリア機能を強化し、マラセチアの増殖を抑えることができます。

栄養管理

脂漏症の管理ではシャンプーや保湿だけでなく、体の内側からのスキンケアも大切です。
体の内側からのスキンケアとは皮膚と被毛の健康をサポートする成分を摂取することです。
このようなスキンケアではサプリメントを積極的に活用しましょう。
特に以下のような成分を含むサプリメントが推奨されています。

不飽和脂肪酸

オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を摂取することは犬の皮膚の健康に欠かせません。
オメガ3脂肪酸は皮膚の血流を改善し、炎症を抑える効果があります。
オメガ6脂肪酸は皮膚のバリア機能の改善に有用です。
これらの不飽和脂肪酸は犬の体内で合成できないので、サプリメントなどを活用し、積極的に摂取しましょう。

ビタミンA

ビタミンAは皮膚のターンオーバーや皮脂の産生を調節する働きがあります。
ビタミンAを摂取することで、皮膚のターンオーバーが正常化し、脂漏症の症状の改善が期待できます。

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用により炎症を抑制し、皮膚トラブルを軽減します。
また皮膚の水分保持能力を高めるため、保湿効果がありますね。

亜鉛

亜鉛は皮膚のターンオーバーに関与しているため、亜鉛が不足すると脂漏症の症状が悪化します。
亜鉛は皮脂の生成を正常化し、ベタつきを抑える働きもあります。

まとめ

じゃれ合うシェルティたち

脂漏症の改善には時間がかかることがありますが、適切なケアを継続することで症状を改善させることが可能です。
今回ご紹介したスキンケアを実践して、愛犬の皮膚の健康を守っていきましょう。

当院では皮膚科の診療に力を入れており、それぞれの犬の状態に合わせた最適なスキンケアの方法をご提案させていただきます。
愛犬の皮膚トラブルにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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