わんちゃんねこちゃんの歯周病
2018年02月27日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物です。
もうすぐ3月!
はやくもお花見に思いを馳せています(*´ω`)
子どもも大きくなったので、花見を楽しんでくれるかも楽しみです♪
その前にいちご狩りに行ってきます(*´▽`*)
さて当院では、以前からちょこちょこブログにも取り上げていますが、歯周病の処置を行うことが多くあります。
以前まで働いていた病院よりも頻度としては多いんですよね。
なぜかというと、、、
・オーナー様の意識が変わってきている。
・意識の高いオーナー様が増えた。
・院長が真面目に歯科を勉強しだした(笑)
じゃないかと思っています。
特に一番最後のは、身に染みて実感しています(;’∀’)
今まで働いていたところで、適当にしていたわけじゃないですよ!!
ただ、勉強しだした今振り返ってみると、全然足りていなかったなと、、、、、、
処置を行う獣医自身に、必要な知識や技術がないと、そりゃダメですよね(*_*;
人のお医者さんと違って、獣医はほぼ全ての科を診ないといけないので興味のある分野とない分野での知識や技術の差が出てしまいがちです(+_+)
なので、今まで足りてなかった部分を勉強し、全体としてのレベルアップをはかっています!!
歯科は昔と比べ、整形外科や眼科と同じように、専門でされている動物病院や先生もおられるくらい大きく変わってきています。
ちなみに、ちょっと前までは3歳以上のワンちゃんネコちゃんの85%以上に歯周病があると言われていましたが、今では1歳のワンちゃんの90%、ネコちゃんの75%に歯周病があると言われています。
また、1歳の小型犬だと30%の子はレントゲンで骨の吸収があると言われています(*_*;
ということは!!
散歩で見かける1歳のわんちゃんの10頭に3頭は顎の骨が歯周病でとけっちゃっているんです(ー_ー)!!
歯周病は、歯周病菌による感染症と考えられていて
歯肉炎(歯肉の炎症)⇒歯周炎(歯と歯肉の付着部位の破壊を伴う炎症)⇒炎症が深部に波及すると歯槽骨(歯が刺さっている顎の骨)が吸収⇒歯がぐらつく
という進行をします。
歯が抜けてくれれば、歯周組織の炎症もひいていくのですが、なかなか抜けてくれないんですよね。。。。
むしろ抜けずに、ぐらついた歯の隙間に歯石がどんどんたまって、より悪化させていくと言う(/ω\)
そんな厄介な歯周病ですが、しっかりと診断・治療するためにあるものを導入しました!
それは、歯科用のレントゲンセンサー(*´▽`*)
これでちゃんとレントゲンを撮るだけで、見た目にはわからない歯槽骨の吸収がはっきりとわかります!
今まで見逃していた隠れ歯周病も治療ができるようになりました(^^)/
今までのレントゲン写真がこれ↑
歯科用のレントゲンセンサーの写真がこれ↑
赤の矢印と〇で囲ったところが、歯周病で骨が吸収されているところです。
歯科用の方が細かいところまできれい!!
ちなみに、歯科用のレントゲンセンサーで撮った歯のうち3本は抜歯をしてしまわないといけない歯ですが、見た目にはぐらつきもなく普通の歯なんですよね。。。。
でも、この歯を残しておくとどんどん見えないところで進行し、骨が吸収され続けていきます。
歯の根っこのところで膿がたまることも(+_+)
隠れ歯周病おそるべし(>_<)
ただ問題が、、、、
隠れ歯周病の発見率が上がる⇒抜歯の本数が増える⇒麻酔時間が長くなる&費用が上がってしまう(*_*;
しっかりしようとすればするほどのジレンマです・・・・
なので、費用などの観点から
①しっかりとした歯周病治療(プロービング、歯科用レントゲンセンサーで確認、隠れ歯周病の歯もしっかり治療)
②見た目はきれいに(見た目に明らかにダメな歯は抜歯)
を提案するのですが、②は隠れ歯周病は放置してしまうので、、、、うーーーんと悩んでいます(/ω\)
隠れ歯周病を残すと、口臭もすぐにまた出てくるんですよね。。。。
何かないのだろうか。。。。。
歯科の勉強をしつつ、しばらく悩んでいる院長です。
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地域の皆様にとって、安心できる病院に。