お鼻の整形!?
2016年09月16日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
だいぶ日中も涼しくなってきました。
むしろ朝晩は少し寒いくらいですね(>_<)
体調の変化には気を付けてくださいね!
さて9月も半ばを超えました。
予想よりもオリジナル保存容器の出が良く、残り1/3位になってしまいました。
ありがたいことです(*´ω`)
ご希望の方は健診がてらご来院ください(^^)/
先日、ちょっと変わった手術を行いました。
8カ月のフレンチブルの子の去勢手術と同時に行ったのですが、、、、、
手術前のお顔です。
手術後はこんな感じです。
さあ、何が変わったかというと・・・・・
そう!鼻の穴が大きくなっています!!(*‘∀‘)
ちなみに奥はこんな感じで縫合しています!
いわゆる鼻ぺちゃの子たちは『短頭種』と呼ばれ、生まれついて体に問題を抱えていることが多く、代表的なものとしては鼻孔狭窄、軟口蓋過長、気管の低形成などがあります。
鼻孔狭窄は鼻の穴が狭いこと、軟口蓋過長は口の上の奥の方にある軟口蓋が長くなってしまった状態です。
軟口蓋を図で示すと☟
ご飯や水を飲んだ時に、鼻腔に入っていかないようにしている重要な場所なんですが、長くなりすぎてしまうと呼吸がしづらくなります。
ワンちゃんもネコちゃんも鼻呼吸をする動物なので、鼻の穴が狭いと空気をうまく吸えません。
軟口蓋過長があるとさらに呼吸がしづらくなります。
その結果、呼吸困難や熱射病、胸の変形などが非常に起こりやすくなります。
それを予防・改善するには手術になるのですが、鼻孔狭窄には鼻孔再建術、いわゆる狭い鼻の穴を大きくする手術。
軟口蓋過長には長い部分を切る軟口蓋切除術を行います。
ちなみに上の子は、両方の手術を行っています(^^)v
軟口蓋は外から確認できないので、長いかどうかは実際には麻酔をかけて目視で確認するのですが、レントゲンである程度確認はできるのといびきの有無で判断することが可能です!
いびきは短頭種には非常に多いのですが、軟口蓋の過長から来ていることがほとんどです(>_<)
手術となると足踏みされるかもしれませんが、その後の快適な生活や熱中症や呼吸困難のリスクの低減を考えるとぜひ考えてあげてほしい手術です(´ω`*)
ちなみに、短頭種の子は他の犬種に比べ吐いたりや、胃炎が多いと言われています。
それらも鼻孔再建術、軟口蓋切除術を行うと低減するというデータもあるので、悩まれている方は考えてあげてみてください(^^)/
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