包皮転移会陰尿道廔術
こんにちは。
院長の奥田です。
また、寒い季節がやってきました。。。。
特にガラス張りの待合室!
今更ながらに普通の壁になってほしい(;’∀’)
少しでも冷気が入ってこないように、また暖かい空気が逃げないように入り口にエアカーテンを設置してみました。
入り口入ると、時間差でゴー―っと上から風が来るのがそいつです。
頑張れ、エアカーテン!!(>_<)
さて、なんだか難しいタイトルをつけてみました。
包皮転移会陰尿道廔術。
これは手術の術式の一つで、『包皮を使って、会陰部に新しいおしっこの通り道をつくる手術』のことです。
冬は飲水量が減るため、猫ちゃんのおしっこトラブルが多い時期です。
そんなトラブルの中でも命に関わるのが、オス猫の尿道閉塞!
おしっこの通り道(尿道)がふさがってしまい、おしっこを出したくても出せない状態です。
メスはほとんどなりません。
それは尿道が太くて短いので、そうそう詰まることがないから。
オスは尿道が長くて細いので、ちょっとしたものも詰まってしまうんです。
おしっこ出したいのに全く出せない。
いや、考えただけできつい。。。。(/ω\)
手術が必要になるケースは2つ。
①詰まりがどうやっても解除できない。
➁尿道に狭窄してるところがあり、尿道閉塞を繰り返す。
今回の子は➁でした。
普段はおしっこ(液体)は出るものの、尿道に狭窄部位があり細いカテーテルすら入らない。。。
そのため、膀胱炎を起こすと炎症産物で簡単に尿道閉塞を起こしてしまう。。。
何度も尿道閉塞を繰り返してしまうために、手術に踏み切りました。
抜糸前の写真がこちら。
抜糸をするとこんな感じになります。
毛がはえてくると見た目的には手術をしたのかわからなくなります(^^ゞ
この手術法のメリットは
・美容的に手術前と見た目がほぼ変わらない。
・従来の術式は、定期的に尿の出口の部分の毛を刈る必要があり、また尿による皮膚炎が起こることがあったりしたのですが、この術式は基本的に毛刈りも皮膚炎もありません!
・そして、術後の再狭窄が起こりにくい!=再手術になる可能性が低い!
非常に良い術式だと思っています(*^^)v
手術を行った子は、排尿トラブルから解放されて元気にしています♪
猫を飼われている方、特にオス猫のオーナー様はおしっこちゃんと出てるか気を付けて見てあげてくださいね!
~京田辺・八幡・枚方・長尾の動物病院なら松井山手動物病院まで~
地域の皆さまにとって、信頼・安心できる病院に。
- « お尻のできもの