子宮蓄膿症なのだけれど、、、、
2016年02月05日カテゴリ|ブログ
こんにちは。
松井山手動物病院です。
2月に入りました。
寒さが厳しいです。。。。
先日は、家の中の窓の結露が凍っているのを見かけました。
いやいや、家の中ですよ?(*´Д`)
これだけ寒いと人も動物も外に出たくなくなるので、動物病院では一年の中でも一番暇な時期になります(笑)
その分、色々勉強する時間が増えるのですが。。。
最近買った獣医療本が手つかずなものが多いので、この機会に読破してやろう!!
と、意気込むのはいいもののどれから読もうかと悩むんですよね(*´ω`)
そんな中、はるばる遠方から来られた患者さんが。
まさかの兵庫県。
・・・ん?兵庫、大阪すっ飛ばして京都で、さらにうちの病院!?
スタッフの知人かと思いましたが、どうやらそうではなさそう。
ブログを読んで頂き来院されたとのこと。
インターネットの力、恐るべし( ゚Д゚)
さて、主訴は・・・『子宮蓄膿症』・・・・???
いやいや、まだ11カ月の可愛い猫ちゃんですよ?
以前のブログで、1歳8か月のワンちゃんの子宮蓄膿症はあったけど、それも珍しいくらいですよ?
猫ちゃんの子宮蓄膿症自体年とってても少ないというのに。。。。
と、思ってはいたものの、超音波エコー検査でばっちり拡張した子宮。
血液検査でも子宮蓄膿症を後押しする所見。。。。
びっくりしました。
開院すると、今まで見なかったような子を診るよと先輩から聞いてはいたものの、本当にそうだなと実感。
*少々刺激の強い写真があります。閲覧時にはご注意ください。
手術をしてお腹を開けると、やはりパンパンに膨れた子宮。
摘出して、切開するとドロっと膿がいっぱい。
これも抗生物質の感受性試験をして、一番効く抗生剤を使用!
元気に帰っていきました(^^)v
ちなみに感受性試験とは培地に細菌を培養して、どの抗生剤が効果があるのか見るものなのですが。
こんな感じです↓
丸い紙が抗生剤のしみ込んだ試験紙、線上に白くなっているものが細菌のコロニーです。
抗生剤が効いてると、その抗生剤の周囲には菌が増殖できないので丸く透明な部分ができます。
試験紙があってもその真横にも細菌が増殖している場合は、いわゆる「耐性菌」です!
人の方でもそうですが、最近は耐性菌が増えて問題になっています。
耐性菌を増やさないためにも、しっかりと効果のある抗生剤をきっちり使用するのが大切です(^^)v
当院は院内で感受性試験ができるので、すごく重宝しています!
大体、次の日には結果がわかります(^^)/
難治性の細菌性膀胱炎や外耳炎、皮膚の細菌感染にも使用することができるので、もしお困りな方がいらっしゃればお気軽にご相談ください(^^)
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